あらすじ香蘭国の後宮に仕える宦官・蒼雲(そううん)は、女官が不審者に襲われている現場に遭遇する。蒼雲の存在に気づき逃げ出す不審者たち。その場に残された女官の怪我を気遣う蒼雲だが、女官は震えながら逃げ去ってしまうーー謎の言葉を残して…。そして次の日、その女官は冷たくなって発見された。女官の残した「紅い鞠」という言葉を手掛かりに、蒼雲は大宦官・白寿(はくじゅ)の助けを借りて謎を紐解いてゆくが…。その動きに気づいた何者かの手が蒼雲に迫るーー!!前作「龍の乳を飲んだ皇子」に続く後宮中華ファンタジー。