あらすじ

空腹でふらふらしていたバウは、排水溝のフタに後足を突っ込んでしまう。足を抜こうとして、今度は前足までも穴に突っ込んで抜けなくなる。道端で両足が抜けなくなったバウに大型トラックが迫ってきた。間一髪で逃れ、仕方なくそのまま歩きだしたバウだが空腹を我慢できない。空き缶の残りのジュースを求めてごみ箱に顔を突っ込んだはいいが、今度はごみ箱のフタから顔が抜けなくなってしまう。
バウ 1巻

漫画家の卵・倉元が家に帰ってみると、玄関で犬が寝ていた。どうやら窓から勝手に入ってきたらしい。倉元は腹が減っているらしいその犬に食べ物をやるが、犬は食べたとたんイビキまでかきながら寝てしまう。明日までの原稿を抱えていた倉元はとにかく机に向かうが、犬のあまりの寝相の悪さに仕事に集中できず……!?犬種不明瞭、住所不安定の変なイヌ。寝相は悪いし、喰い意地は張っているし、けっこう迷惑で楽しい犬の生活、送ってます!!

バウ 2巻

名前も付けられ、犬神家で飼われることになった犬・バウ。ある日、さやかと父親の犬神はバウを連れてドライブに出かける。箱根で楽しい一時をすごした一行は帰途につくが、さやかがトイレに行きたいと言い出し、眠っているバウを車に残してふたりは外に出た。犬神がサイドブレーキを引くのを忘れたため、車はバウを乗せたまま曲がりくねった坂道を下り始めてしまい……!?

バウ 3巻

拾った子猫3匹とバウ、さやか、犬神、サブは海へ出かける。ウキワに乗って海に浮かんでいたバウは、這い上がってきたタコを見て驚いて岸まで逃げ帰る。昼食の買い出しに行くことになったさやかと犬神だが、バウは魚の見張りに置いていかれる。魚が入ったバケツを見張っていたバウだが、岩影から出てきた蟹に気を取られているうちに、さっきのタコに魚を奪われてしまう。

バウ(4)

さやかが縁側でジグソーパズルに取り組んでいると、犬神家にさやかの祖母が買った岡山の旧家で発見されたという古いつい立てが運ばれてくる。出掛けることになった祖母は、バウについ立てに触るなと言い残して家を出ていった。つい立てに描かれている子供に頭を叩かれたバウは、驚いた拍子にパズルをばらばらにしてしまう。怒ったさやかは泣きながら部屋を出ていってしまい……!?

バウ(5)

空腹でふらふらしていたバウは、排水溝のフタに後足を突っ込んでしまう。足を抜こうとして、今度は前足までも穴に突っ込んで抜けなくなる。道端で両足が抜けなくなったバウに大型トラックが迫ってきた。間一髪で逃れ、仕方なくそのまま歩きだしたバウだが空腹を我慢できない。空き缶の残りのジュースを求めてごみ箱に顔を突っ込んだはいいが、今度はごみ箱のフタから顔が抜けなくなってしまう。

バウ(6)

バウのところにサッカーボールが転がってきた。ボールの持ち主の子供たちが取りに来るが、バウが後ろ足で蹴るとあらぬ方向へと飛んでいってしまう。ボールを探していて妊婦を見かけたバウは、そのお腹の中にボールが入っていると思い込む。そして、産婦人科でズラリと並んでいる妊婦さんを見たバウは、全てのボールを手にいれれば子供たちと友達になれると喜ぶが……!?

バウ(7)

間違った車にのって長崎まできてしまったバウ。持ち前の帰巣本能で東京まで帰ろうとするが、それよりも食い意地の方が勝ってしまう。そして、大勢の人がハウステンボスへ向かうのを見て、そこに食べ物があるに違いないと思い込んだバウはハウステンボスに紛れ込む。しかし、レストランの前で暴れているところを見回りの警察官に見つかり、捕まえられてしまう。

バウ(8)

大阪で交通事故に遭い、記憶をなくしてしまったサブは、お好み焼屋の世話になっているうちに店の娘・チエと何だかいいムードになる。やがて記憶を取り戻すが、チエにそれを言い出せない。そこにサブを探して朝子がやって来る。しかし、チエとサブの仲良さ気な様子を見て、店を飛び出してしまった朝子。彼女の誤解を解こうと、公園で朝子とサブを引き合わせるバウだったが……!?

バウ(9)

ある夏の日、記録的な猛暑が続き、とうとう断水になってしまった。どうしても、水が飲みたいバウは水を求めて近くの川に行くが、そこも干上がってしまっていた。その上、その川には水がなくなり今にも死にそうな魚たちがいっぱいいた。バウはその魚たちを、何とかして助けようとするのだが失敗してしまう。しかし、そんなバウの願いが叶ったのか……!?

バウ(10)

ビデオを見ている途中、つい居眠りをして寝過ごしてしまったバウと大五郎。そして、怖い夢をみて目を覚ましたバウがブラウン管の砂嵐の中に見たものは、なんと大きなゴキブリだった!!ゴキブリに驚き、第五郎をたたき起こすバウ。ゴキブリだけは大の苦手の彼らは、早速、撃退するための作戦を展開する。そんなドタバタ騒ぎでさやかが起きてきてしまうが……!?

バウ(11)

サブとバウたちを引き連れて、冬山に乗りこんだ大五郎。実は、何かにつけ大五郎と張り合う幼なじみの茂に今度はハンティングで勝負を挑まれたのだった。茂の連れてきたのは、狩猟犬として有名なポインター。得意になる茂とその犬に、バウたちまでライバル心を燃やすが……!?そして、なかなか進展しなかったサブの恋もようやくゴールに近づいて……!?感動の最終巻!!