『夏の手』で猛烈に想起させられた「幸せのにこごりみたいな瞬間」とは?
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『夏の手』(大橋裕之/幻冬舎) 『夏の手』は、以前紹介した『音楽』(完全版)の著者・大橋裕之による、「(今年は)夏が日本に来ない」という風変わりな少女みっちゃんと、アホな少年タケシによる忘れられない夏の冒険譚。大橋ならでは独特でユルいのにヤ
「今年は夏が日本にこないんだよ。夏さんがこないと日本は夏にならないって」。アホで勇敢な、みっちゃんがそう教えてくれた。たしかにもうすぐ8月なのに暑くない。ケロ島にいるらしい夏さんをぼくらで日本に連れてこようぜ! そして夏祭りに行こう。みこしをぶっこわそう――。鮮やかに思い出す、あの匂い、空気。忘れられない夏の冒険。