あらすじ

陶芸家・火野村窯がどのように“クライングフリーマン”という暗殺者に育て上げられていったのかが描かれる。また、“クライングフリーマン”と「白真会」との決着も描かれる。ニューヨークで開いた個展が大成功し、陶芸家として将来を約束された火野村窯。しかし、“百八竜”が絡んだ殺人事件に巻き込まれたことで、その不幸が始まる。“百八竜”によって送り込まれた針師によって打たれた針で、自分の意志とは関係なく日野村窯は“百八竜”の暗殺命令を実行せざるを得ない身体になってしまったのだ(第1巻)。日野村窯の暗殺者として類稀な才能を見抜いた“百八竜”は、彼を香港に送り込んで徹底的に訓練し超一流の暗殺者に育てることを計画する。そして、ある老婆に刺客術を伝授させる。この老婆こそ、百八竜の妻・虎風鈴であった……(第1話)。目次 第1話 Mr.窯(11)~(17) 第2話 落下流水(1)~(5)
Crying(クライング)フリーマン 1巻

「涙を流しながら、人を殺す」という主人公の“クライングフリーマン”誕生の秘密が説明される。日本最後の大物(フィクサー)といわれた父をなくし、、大邸宅に一人きりで住んでいる日野絵霧は、29歳の誕生日をひとり寂しく迎えていた。彼女は、おそらくこれが最後の誕生日になるだろうという予感があった。というのも、ある殺人の現場を偶然目撃してしまったからだ。「暗殺現場の唯一の目撃者である自分を、暗殺者が生かしておくはずがない。いつか、あの暗殺者に自分は殺されるのだ」と絵霧は思い詰める。その絵霧の脳裏には“涙を流しながら人を殺した”あの暗殺者の姿が焼き付いて離れない。そして次第に絵霧は、その暗殺者に惹かれていく自分の気持ちをどうすることも出来なくなっていた(第1話)。目次 第1話 Mr.窯(1)~(10)

Crying(クライング)フリーマン 2巻

陶芸家・火野村窯がどのように“クライングフリーマン”という暗殺者に育て上げられていったのかが描かれる。また、“クライングフリーマン”と「白真会」との決着も描かれる。ニューヨークで開いた個展が大成功し、陶芸家として将来を約束された火野村窯。しかし、“百八竜”が絡んだ殺人事件に巻き込まれたことで、その不幸が始まる。“百八竜”によって送り込まれた針師によって打たれた針で、自分の意志とは関係なく日野村窯は“百八竜”の暗殺命令を実行せざるを得ない身体になってしまったのだ(第1巻)。日野村窯の暗殺者として類稀な才能を見抜いた“百八竜”は、彼を香港に送り込んで徹底的に訓練し超一流の暗殺者に育てることを計画する。そして、ある老婆に刺客術を伝授させる。この老婆こそ、百八竜の妻・虎風鈴であった……(第1話)。目次 第1話 Mr.窯(11)~(17) 第2話 落下流水(1)~(5)

Crying(クライング)フリーマン 3巻

フリーマンと絵霧の愛が認められ結婚する。そんな幸福も束の間、“百八竜”と敵対するイタリアン・マフィア“カモラ”との抗争が勃発する。フリーマンに対する愛が、偽りのないということが認められ、絵霧に「休息(シャオシー)」という指輪と共に虎・・[フウチンラン]という名が贈られる。この指輪は、“百八竜”の頭領の妻が代々はめるものだ。それからほどなくして二人は、頭領の百八竜と“百八竜”の大幹部が勢揃いした席に呼ばれる(第3話~1)。その席でフリーマンは、十行星と呼ばれる“百八竜”の十人の大幹部に紹介されるが、その中のひとりに危うく殺されかける。内部に裏切り者がいたのだ(第3話~2)。目次 第3話 虎・・[フウチンラン](1)~(7) 第4話 風声鶴・[ふうせいかくれい](1)~(4)

Crying(クライング)フリーマン(4)

“アフリカの牙”という敵の出現で“百八竜”は、大ダメージを負ってしまう。この強敵に対しの「戦いと和解」が描かれていく。買い物の途中にさらわれて監禁されたり、部屋に暴漢が侵入されたりした虎清蘭。実は、これは虎清蘭が“百八竜”の頭領の妻として相応しいかどうかを試す試練であったのだが……(第5話)。竜太陽と白牙扇が乗る旅客機がハイジャックされた。犯人はアフリカの解放を目的とする、“アフリカの牙”と名乗る結社だったのだが、その時、竜太陽と白牙扇のふたりが取った行動は……(第6話) 目次 第5話 比翼連理[ひよくれんり] 第6話 竜虎分離[りゅうこぶんり](1) 第7話 戦輪[チャクラム](1)~(8)

Crying(クライング)フリーマン(5)

竜太陽と虎清蘭の強く結ばれた愛の姿が、妖刀「村正」をどのように処置するかで表される。日本からの然る可き人物からの紹介状を持った者が暗殺者だったことで、竜太陽の命を狙う日本の組織が浮かび上がってくる。ある日、竜太陽のもとに海江田四郎という人物が訪ねて来る。世に名高い妖刀「村正」を携えて現われた海江田は、暗殺の依頼の報酬をこの刀で払いたいと申し出るが………(第8話~1)。竜太陽を殺しに来た海江田四郎が持っていた刀の「村正」は、持つ者に災いをもたらす妖刀として知られる不吉な刀。暗殺に失敗した海江田亡き後、その持ち主は当然、竜太陽となるのだが………(第8話~2)。目次 第8話 姉貴(1)~(7) 第9話 雄首冬獄[おしゅとうごく](1)~(5)

Crying(クライング)フリーマン(6)

どんな組織が、竜太陽に刺客を送り込み、なんのために“百八竜”を狙っているのか?そして、“百八竜”を利用して何をしようと目論んでいるのかが徐々に明かになる。かつて、竜太陽が殺した暴力団員・花田竜二の妻だった君江は、その恨みを晴らすために巨漢プロレスラー雄首冬獄を竜太陽への刺客として雇っていた。ある日、竜太陽はなんとその雄首の対戦相手になりすましリングに上がって戦うが、雄首にあっけなく負け、重症を負わせられる(第9話~6)。君江は、雄首冬獄に痛め付けられて重態となった竜太陽を、ある場所へと運び出す。その場所とは、昔君江が竜に半死半生の目に遭わされた因縁の場所であった………(第9話~7)。目次 第9話 雄首冬獄[おしゅとうごく](6)~(14) 第10話 虎穴に入らずンば虎児を得ず(1)~(3)

Crying(クライング)フリーマン(7)

自分が教祖を務める新興宗教「熊我教」を日本の国教とすべく、“百八竜”の力を利用して日本を支配しようとした熊我内耐の野望は潰え去る。しかし、すぐに竜太陽と“百八竜”には“K・N(キッド・ナッパーズ)”という謎に包まれた国際的な誘拐組織からの挑戦状を突き付けられる! 熊我内耐(くまがないじ)の一味は、最新の整形技術を駆使して竜太陽のコピーを作りあげ、そのコピーと共に“百八竜”の本拠地に忍び込んだ。しかし、熊我らがコピーと思っていたのは、実は本物の竜太陽であった。熊我らは、すっかり手のうちを読まれ待ち伏せされていたのだ。危険とみて取った熊我は、秘伝の催眠術の呪文を唱え始める……(第10話~4)。目次 第10話 虎穴に入らずンば虎児を得ず(4)~(6) 第11話 吉祥果[きちじょうか](1)~(9)

Crying(クライング)フリーマン(8)

国際的な誘拐組織“K・N(キッド・ナッパーズ)”の実体は、ベトナム戦争で心に深く傷を負った兵士を集めて作った軍隊がであった。竜太陽達は、ようやくのことで、この組織を崩壊させることに成功する。その直後、竜太陽はかつて自分が殺した刺客の妻だった女性に会いにいくのだが……竜はそこで、新たなる刺客と対決することになる。ロサンゼルス中華街の実力者・王大人の依頼で、誘拐された娘夫婦とその子供を救うべく、国際的な誘拐組織“K・N(キッド・ナッパーズ)”の本拠地に潜り込んだ竜太陽と白牙扇。彼らはそこで首尾よく、組織の総帥であるニーナ・ヘブンを人質とした。それぞれの人質を交換することになり、今まさに人質の受け渡しが行なわれようとした瞬間、自分こそは本物のニーナ・ヘブンの名乗る女性が現われた!(第2話~10) 目次 第11話 吉祥果[きちじょうか](10)~(15) 第12話 自由なる旅へ(1)~(6)

Crying(クライング)フリーマン(9)

数々の敵を倒してきたフリーマンが、最後に到達したのは?感動の完結編! ソ連からの麻薬ルートを持つ“根室コネクション”を支配している「関東兄弟会」を率いる綱池がフリーマンの次のターゲットとなっていた。だが、綱池はフリーマンの先手を取ろうと、神戸の暗黒街を仕切る華僑の大物・愛道父子を抱き込んである策を立て、フリーマンを亡きものとしようとするのだが…… 目次 第13話 自由なる旅へ無明流射(1)~(12)