春。トロンボーンを背負う猫背・浅野湊を執拗に追いかける陽キャ女がひとり。身長差に反した先輩と後輩。見るからに陰と陽。正反対のふたりがひょんなことから演奏で通じ合う! そんな謎の音楽部を舞台にした新しい出会いと恋のハーモニーが… 実際、上手く始まらないんです! という厄介系青春ガールズグラフィティ開幕!!
響生に誘われた謎の音楽部にはすでに二人の常駐メンバーがいた。不良ベーシスト・千華とフルートのお嬢様・咲子。二人は同じ中学出身で、一見すると仲良くみえる。しかし千華は自分たちの関係を「セフレだ」と嘲笑うようにいう。共通点は音楽だけ、そんな二人には特別で、もう取り戻せない過去があった。
千華と咲子の過去を知り、二人なりの関係性を目の当たりにした湊。「私と響生先輩の場合は……」偶然の出会いと憧れた人間性。そして、言わなければ伝わらないこと。積み重ねた気持ちを素直に伝えようとする湊だったが、部活への向き合い方で二人はすれ違ってしまい──。
※本書は「コミック百合姫2020年12月号」に掲載された「ハロー、メランコリック!」にラフ、ネーム等を加えて電子版として再編集したものです。
学校ではあまりクラスに馴染んでいない1年生の湊と、明るく陽気で自ら部活を立ち上げようと動いている2年生の響生。一見正反対のように見える2人が"音楽"という共通点により心を通わせてゆく物語。 見るからに陽キャラな響生との出会いによって湊が変わっていく物語…のようにみえるけれど、実は湊が"変わっていく"のではなく、湊自身も知らなかった自分の能力や思いなどが響生とのやり取りで"引き出されていく"物語なのではないかなと思う。だからこれは「ドラマチックな出会い」の物語ではなく「誰にでも起こりうる出会い」の物語、そんな気がする。 1話まで読了。
学校ではあまりクラスに馴染んでいない1年生の湊と、明るく陽気で自ら部活を立ち上げようと動いている2年生の響生。一見正反対のように見える2人が"音楽"という共通点により心を通わせてゆく物語。 見るからに陽キャラな響生との出会いによって湊が変わっていく物語…のようにみえるけれど、実は湊が"変わっていく"のではなく、湊自身も知らなかった自分の能力や思いなどが響生とのやり取りで"引き出されていく"物語なのではないかなと思う。だからこれは「ドラマチックな出会い」の物語ではなく「誰にでも起こりうる出会い」の物語、そんな気がする。 1話まで読了。