公爵家の私生児として生まれたシュリアは父からもメイドたちからも見下されながら過ごしていた。 捨てられずに生き残るために、怪物と呼ばれるカルディと政略結婚をすることを決意する。 カルディと一緒に過ごす時間の中で心から彼を愛していると気づくシュリアだったが、カルディは強大な力を持つ代償として刻一刻と奪われていた。 カルディを生かすために「伴侶」となったシュリアは代わりに死んでしまう。 しかし目を開けるとカルディと結婚する前に戻っていて…!?
私は読んでいた小説の世界の悪女の娘として生まれた。 小説では悪女にされた母が無残に死んだあと、娘である私も死を迎え、ハッピーエンドとして物語は締めくくられる。 孤児院に預けられ、職員と子供たちからの虐めに耐えていく毎日。このままではストーリー通り自分の死を待つのみ…。 私は…小説の運命通りに死にたくなんてない。小説の内容が変わってしまってもいい。 必ず生き残って自分の人生、自分で変えてみせるんだから!