王国の中でも屈指の上級貴族、ペリクネン公爵家に生まれたヴィルヘルミーナ。王妃になるべく高い教育を施され、貴族の中の貴族として育った彼女だったが、婚約者であった王太子の浮気を正当化するため、平民の男と無理やり結婚させられてしまった。しかし結婚相手のアレクシは優秀な頭脳の持ち主で、世界の常識を覆すような研究をしており、男としてもよく見れば磨けば光る原石のような存在だった。ヴィルヘルミーナは柔軟な姿勢で平民の生活に少しずつなじみながら、アレクシの身も心も鍛えあげ、自分を貴族社会から理不尽に追放した王家と実家の公爵家の両方に復讐するべく動き出す!