1987~88年にかけて週刊ヤングジャンプで掲載されたホラー短編集です。オリジナル作品を中心に夏目漱石「夢十夜」、泉鏡花「高野聖」を原案としたものが収録されています。1989年 集英社刊行。全258ページ。
闇に生きる非情の殺人師・トキ。この男には、過去がなかった。何処で生まれ、何処で育ち、どんな流転を重ね、今、ここにいるのか。その空白を埋めるかのように、一刀必殺の太刀を構え、トキはただひたすら非道を往く。 ある依頼が、トキの運命を変えた。山奥の神官から聞かされた巨人・大太(たいたら)の謎。そして、トキの夢に現れては消える謎の少女の出現。この謎の少女を求め、空白の過去を求め、トキと魔族の戦いが始まった。 巨人・大太の謎は?トキの秘められた宿命は?修羅の死闘の果てに、やがて訪れる驚愕の神話とは!?文明の終焉と神話の復権を告げ、トキの太刀が光る!!1989年に週刊ヤングジャンプに掲載されていた作品です。1987年に読み切り掲載された短編ホラー「木霊」も収録されています。1990年集英社刊行。全210ページ。