家族がテーマのお話です。登場する人たちが全員不器用なのがいいなと思います。家出して妊娠して帰ってきた妹も、家族の為に自分を犠牲にしてきた姉も、頑固な小説家の父も、みんな不器用です。実はそうなってしまった悲しい理由があるのですが…。不器用でもいいじゃない!人間だもの!と肯定してもらえる話でした。堤谷さんの絵柄がとても可愛いです。
COMICリュウが主催する新人賞「龍神賞」のいわゆる大賞的な位置づけの金龍賞を今のところ唯一受賞している作家のデビュー短編集。(中国の漫画とかの賞に金竜賞があるけどそれとは別) 受賞作がコミックスの最後に収録されている「バースデイ」、表題作の「人生は二日だけ」は巻頭に収録されている。ほとんどの作品が、SFやファンタジックな設定の中で命や生命を題材に扱っている。 どれもとても面白いんだけど、「バースデイ」はやはり迫力があった。人工的に作り出した赤ん坊の生みの親?の科学者は売り払ってしまおうとするんだが、その精子を提供した男は育てようとする。この後に事件があって、クライマックスにいくんだけど、科学者と男の両サイドを終わりに向かって絶妙な具合で行き来している。 これからの作品も楽しみ
家族がテーマのお話です。登場する人たちが全員不器用なのがいいなと思います。家出して妊娠して帰ってきた妹も、家族の為に自分を犠牲にしてきた姉も、頑固な小説家の父も、みんな不器用です。実はそうなってしまった悲しい理由があるのですが…。不器用でもいいじゃない!人間だもの!と肯定してもらえる話でした。堤谷さんの絵柄がとても可愛いです。