――おまえ、毎日毎日、僕になんの用がある?没落した侯爵家の嫡男、ヴァレリに恋をしていた伯爵令嬢のルチアは、いつの間にか仲間になっていたごろつきたちの力を借りて、行方不明だった彼を旧市街で見つけ出す。だがヴァレリは貴族嫌いなのだという。ルチアはそんな彼に好かれようと、町娘を装い奮闘するが、すべてが空回り。焦った彼女はごろつきたちの助言に従い、言葉の意味をよく知らぬまま“既成事実”をつくろうとするが……?ヴァレリはルチアを娼婦だと思いこみ、事態は思わぬ方向へ!?生真面目な没落貴公子×ごろつきを従える箱入り令嬢、恋の追いかけっこの行く末は……?【目次】1章2章3章4章5章6章7章8章9章10章11章あとがき
危ないところを助けてくれた軍人にひとめぼれをしたラーラ。お近づきになりたいのに、うまくいかない日々が続いていた。そんな中、美貌の貴婦人アラベルが現れる。すぐさま親友になるふたりだが、アラベルの接触は、軽いキスから淫らな愛撫へと次第に過激になっていき……。実はアラベルは、ラーラの大嫌いな幼なじみ、アデルの女装姿だった!幼い頃からラーラが大好きなアデルは、彼女の恋路を邪魔しつつ自分を好きになってもらえるよう画策していて……。一途すぎる伯爵×恋に恋する令嬢、結婚をめぐるから騒ぎ!