体は大きいが内気なジウスは、内に秘めたセント・バーナード犬の能力を最大限に活かすことができる、マッドクリーク捜査救助隊の一員となったことに誇りに感じていた。ある日地震現場に駆り出されたアラスカで、ジウスはハスキー犬シフターのティモに出会い、強く惹かれる。だがティモの群れではオス同士のつがいの関係は許されていない。その一方、少子化によってその群れは絶滅の危機に瀕していた。ジェイソンを中心としたマッドクリークチームが動き出すが――!? 人気シリーズ第5弾!!
つらい体験から人間不信になったラブラドール・レトリーバーのサミーは、保護施設を脱走し、人間に変身できる犬たちが暮らすという楽園のような町マッドクリークを目指す。逃げた犬(サミー)の足取りを追ってきた動物愛護活動家のラヴは、たどりついた町のダイナーで、犬と同じチョコレート色の髪を持つ美しい男の姿を見るのだった……。人気シフター・ロマンス、月吠えシリーズ第4弾!
人間に変身することができる能力を持った犬たち(クイック)が暮らす町、マッドクリーク。故郷マッドクリークに戻り、クイックの遺伝子を研究しているジェイソン・クーニックは、「いたわり犬」として多くの人間の最期によりそってきたクイック、マイロに出会う。引き受け人が決まらないマイロを見かねたジェイソンは、彼と同居することに。そんなある日、町に戻ってきたクイックから未知のウィルスの感染が発覚し、保安官・ランスが倒れる――。人気シリーズ第3弾!
人間に変身できる特殊能力を身につけた犬「クイック」たちが住む町・マッドクリークの正式な保安官助手となってはりきるローマン(ジャーマンシェパードのクイック)はDEA(麻薬取締局)の会議で、数ヶ月前の麻薬組織摘発作戦で救出したマットと再会する。マッドクリークに派遣されたマットとローマンは休日を一緒に過ごし、互いに好感を抱き始めるが……!? 不思議な町・マッドクリークで繰り広げられる犬と人間の信頼と愛情を描く、好評の「月吠え」シリーズ第2弾!
人生に挫折したティムはひとりマッドクリークにやってきた。新種のバラをつくることで負け犬人生をやり直そうと。ところがその街には秘密があった。そこは犬シフターたちが暮らす犬たちの楽園だったのだ。よそ者にも優しいその街で、鋭い眼差しでティムを見つめる保安官・ランス。彼はティムがマリファナ栽培に関わっているのではないかと疑っていた。そこでボーダーコリーの姿で彼の車の前に飛び出しティムの家に潜入する。ティムの誠実な心に触れたランスは、翌朝犬がいなくなったことに傷心のティムを見て、心がうずく。一方、ティムの種は一向に芽を出す様子がなく、ティムは希望を失いかけていた。そんなある日心配するランスはそれが母親が関わっていることに気づいた――。傷ついた心に寄り添う犬たちの街、マッドクリークで繰り広げられる犬と人間の交流。「月吠え」シリーズ第1作。