「私の処女、3千万円で買って!」幼い頃は裕福な家庭で育った橘柚子。しかし20歳現在の境遇は父親が残した借金を返済するメドも立たない貧乏暮らし。そんな彼女が偶然再会したのは、幼馴染で今もリッチな成瀬証だった。昔は「泣き虫あかし」と呼ばれていた証は、嫌味で偉そうなドSへと変貌を遂げている。「お金持ってるならちょうだいよ!」「いいだろう、三択だ。“1:奴隷““2:下僕““3:傀儡“、好きなのを選べ。1日10万円、10ヵ月間おまえを買ってやる。屈辱的な条件だが、心までは踏みにじられはしない。柚子の負けん気がさく裂する。すごいスピードで新しい人生を走りはじめた柚子の未来は? 「まずは裸エプロンでオレを出迎えろ」「なんですって~!!」
電子書籍大賞2013三交社賞、讀賣テレビ放送賞W受賞! 子供の頃に震災を経験し、心に深い傷を負った江崎千波。なかなか思い通りにいかない人生を送る彼女の前にある日、無職の青年・陸が現れて……!? 結婚適齢期を迎えた2人のもどかしくもピュアな恋愛模様。淡路島の美しい風景を舞台に、男女の過去と気持ちが交差する――。