御嶽一族の男子には昔から予見能力を持つものが産まれ、葵も御神託下す神子として村を支えてきた。しかしその予見が降りるのは、射精時の恍惚とした状態のみ。恋愛も自由にできない葵は村を飛び出し、出逢ったのは売れない俳優の直哉だった。ひと目で恋をしてしまった葵は、直哉の家に転がり込みそして直哉と……葵の力もあり、俳優として芽が出始めた直哉と恋人同士になった矢先、村からの使いがやってきて……
妾腹の子ながらも、将来を嘱望されていた輝久は、不幸な事故に遭い車椅子の生活を余儀なくされる。何もかもが嫌になり、心を閉ざしてしまった輝久だったが、献身的に付き従う補佐役の村瀬に心惹かれるようになるが、素直になれず……。(「煉獄の青い鳥1」はウェブ・マガジン小説花丸 Vol.25に収録されています。重複購入にご注意ください)
自国のために大国の王・シェリダンに嫁がなければならなくなった王子・ラキアス。しかも嫁いだ先では、婚姻に反対する人々からの数々の嫌がらせを受ける日々が待っていた。国のために耐えるラキアスだたったが、そんな中、王のシェリダンだけが優しく接してくれ……。(「神託の花嫁は銀の王を愛す 前編」はウェブ・マガジン小説花丸 Vol.19に収録されています。重複購入にご注意ください)
貴族の二男坊ギルバートと、頼りになる従僕で恋人でもある人狼族のステファンはロンドンにやってきていた。巷では、「切り裂きジャック」事件が多発しており、好奇心で事件に関わろうとする世間知らずのギルバートに、ステファンは手を焼いていた。殺人現場周辺を見回っていたある夜、ギルバートはその美しさゆえに、ついに切り裂きジャックの間の手に落ちてしまう。愛しい主人に危険が迫るとき、人狼ステファンは──。19世紀末のイギリスを舞台に燃え上がる、人外主従愛の結末は!?
三年付き合った恋人に「南の島に行きたいね」とねだられ、プロポーズするつもりで旅行をセッティングしたサラリーマンの純。しかし出発三日前に彼女に振られ、今さらキャンセルできず、一人寂しく旅に出ることに……。ところがその途中で船から転落し、ガイドの三船とともに無人島に漂着してしまう。都会育ちの純は、サバイバルスキルなどあるわけでもなく、何から何まで三船に頼ることになるのだが、彼は世話をする「代償」を純に求めてきて…!? ノンストップエロティックラブコメ、登場
雪深い山奥に暮らしているダリル。彼にはそうしなければいけない理由があった。ダリルは滅ぼされた王家の第二王子だったのだ。追っ手と王家復興を目指す人々から逃れるために、ひっそりとただただ孤独に過ごしていたある日、ダリルは仕掛けていた罠にかかり瀕死の状態になった美しい青年を拾ってしまうが……。(「クロスロード」はウェブ・マガジン小説花丸Vol.6に収録されています。重複購入にご注意ください)