小説家である本郷沙織は、26歳にして超筋金入りの処女。周りの友人が次々結婚・妊娠していく中、小説だけを書き続ける日々。ある日恋愛小説を書こうと試みるが、全く上手くいかず…!?
酒に溺れる母を持ち、裏アカウントで思いを吐き出す主人公・青柳。ある日裕福そうな同級生・白木に友達になりたいと声を掛けられる。青柳は、幸せな白木とは友達になれないと突き放すが…!?
【2021年4月期シルバールーキー賞】ある日、主人公は初恋の人・高田乃くんのSNSアカウントを偶然見つけてしまう。そのアカウントには鍵がかかっていたが、主人公は毎日SNSを開いてしまい…!?
「私の人生を早く破滅させて」——。闇金の取り立てとして働く青年・暗木。自分と付き合いたいという変わったお嬢様・宮森さんに半年間お金を貸し続けていた。しかしある日、彼女は暗木の前から突然姿を消してしまい…。
「NAVE-1って、知ってるかい」 何となく聞き覚えはある。ただ明確には覚えていない。それほど希薄なフレーズに、MOMOは眉根を寄せた。たしか内戦の折に、戦況を覆してくれる存在として噂に上っていた人物ではなかったか。そのようなものに頼ることを知らない我が隊にとって一番遠い認識であった名前が何故今出てくるのかわからなかったが、とりあえず話を聞こう、と体を訪問者に向けた。訪問者は直属の上司であり隊の頂点。戦闘職とは思えぬほどに柔らかく笑んでから、隊長TODは1枚の古びた写真を取り出した。