時は江戸。「兎角奇団」と名乗り、曲芸奇術を生業にする兄弟がいた。呪いによって体の成長が止まってしまった小さな兄「志月」と、兄を慕い、兄のために生きる弟「千兼」。二人は忌まわしき呪いを解くため、“怪奇”を否定する旅に出る――。奇々怪々な江戸奇術譚、第1巻。