194X年4月、アルジェリア北西部の港町オラン。短い春を謳歌していた町は、前触れなく閉ざされた。恐ろしい流行病によって――。鼠の氾濫、謎のリンパ疾患、錯綜する情報、そして……。 凡庸な町が突如として熱病に侵される“不条理”を描き、圧倒的共感を呼んでいるノーベル賞受賞作家・カミュの代表作(宮崎嶺雄訳・新潮文庫刊)を、車戸亮太が激情のコミカライズ!!
「なぜ人殺しをしたのか?」「太陽が眩しかったからーーー」というフレーズであまりにも有名なカミュの著書。実存とはなにか。個々の認識は共有できるものなのか。数々の哲学的問いかけを含むこの名著をまんが表現の限界に挑む手法で再構築! 原著を読んで、意味のわからなかった読者の疑問は、この一冊を読むことで氷解するのです。