あたしを邪魔者扱いして、愛してくれないお父さんに似た人と、シた。お父さんへのあてつけのつもりだったのに、子供までできちゃって…やぶれかぶれで道路に飛び出し事故った挙句、死ねなかった。事故のせいで子供は流れた。そんな、あたしの罪悪感の塊みたいな事故を目撃しちゃった、同級生の室井くん。彼にも悲しい過去があるみたい。似た感情を持つあたしたちは惹かれ合って……?
「痛いっ、お母さん、足が痛いっ」私の娘・美穂は、事故でなくした左足の痛みを訴える。医者に痛み止めをうつフリをしてもらうことで一時的に症状は治まるけれど、足がなくなってしまったことを美穂に認めさせなければ、いずれ心も病むかもしれないと……。バレエ一筋で練習漬けだった美穂に、そんな酷な事を認めさせるなんて、どうやって……? 考えた末、私は娘をある施設へ連れていく――
私、村主(スグリ)奈々は新婚ほやほや。大好きなケンちゃんとラブラブ生活中のある日、お腹とアソコが痛くなって救急車で運ばれることに! 病名は膀胱炎!? お医者様には「Hする時はシャワーを浴びてからにしなさい」なんて言われたけど、これでも清潔には気を使ってるのよ? Hが原因で膀胱炎なんて、恥ずかしくて人に言えないじゃない。「決めたっ、あたしもうHはしない!!」
介護施設のタチの悪い厄介者、中土井さん。備品のクレヨンに文句をつけたり、作業の進め方を指図しマウントをとってくる。彼女の態度によって他の施設利用者の気分を害すし、折り合いが悪くなってしまうし、介護士の私も手を焼いている――。そんなある夜、中土井さんが夜遅くまで折り紙をしているのに気がついて……そんなに一生懸命、何を折っているの?
認知症を発症してしまった姑。学校の先生をなさってきちんとした方だったのに、私たち夫婦の顔も分からなくなってきている。姑と同じく認知症だった実父との経験から、一度は彼女を施設に預けた私だったけど、彼女が施設からいなくなったと電話があって……? 認知症を発症した方の家族だからこその大変さと、家族だからこそ出来ることとは――いつか来るかもしれないその日を迎えるためのストーリー!
私は姑が気に入らない。グズでノロマで、あげく通販で余計なものを買うバカな姑。姑を見ていると、お嬢様育ちで料理もなあんにも出来なくて大嫌いだったママを思い出す。私はひとりで料理でも何でも出来るのに、どうしてこの人たちは何も出来ないのかしら!! なんてイライラしながらてんぷらを揚げていたら、ちょっと目を離した隙に、火事!? この私が失敗なんて!?
婚活パーティーでキツいことを言われちゃった。「つまりは遊ばれてただけってことだ」なんて、シングルマザーとして奮闘中で、当たってるから言い返さなかったけど、こんな失礼な人こっちだってお断りよ! …ってあの時は思ったのに、会場の外で彼と再開して、泣いてるあたしを放っておかなかったり、意外と子供好きだったり、すてきな面も少しずつ見えてきて、惚れっぽいあたしはもちろん――
お父さんは私より世間体が大事、お母さんは私より自分が大事。あたしは誰にも愛されない汚い存在だから、誰も好きになんかならない。そうやって全て諦めていたのに、目の前に優しい彼が現れた。いじける私にも根気強く接してくれる彼。諦めていたはずなのに、彼に惹かれ、彼にこんなにも抱きしめられたい――そう思ってしまう自分が許せなくて…!?
「もし 私が死んだら、誰か他の人と幸せになって下さい」写真家の俺が惚れたのは、儚げで今にも崩れそうな心を持つ月穂だった。深く想い合い愛し合う俺と月穂だったが、すれ違いから月穂は精神を病んでしまう。拒食症と闘い狂気を帯びるまでになった月穂はある日、美しい泣き顔を俺に見せた。その泣き顔に惹かれた俺は夢中でシャッターを切り――
【この作品は短篇集で、表題作のほかに以下の話が収録されています。「陰キャJKですが、王子とデートしたいです。」「放課後、不良をやってます! ~図書室ではなく××で~」】化学部副部長の私・みゆりの片想いの相手は、部長の理系メガネ男子・ハカセ。そのハカセと花火コンクールに出場するため、夏休みに入ってからも二人で一生懸命に作った花火を…、校長先生でもあるパパに没収されちゃったっ! しかも、パパは私の恋をあの手この手で邪魔してきて…? ハカセも花火もあきらめたくない! ハカセと二人で奪還作戦の開始よっ!
化学部副部長の私・みゆりの片想いの相手は、部長の理系メガネ男子・ハカセ。そのハカセと花火コンクールに出場するため、夏休みに入ってからも二人で一生懸命に作った花火を…、校長先生でもあるパパに没収されちゃったっ! しかも、パパは私の恋をあの手この手で邪魔してきて…? ハカセも花火もあきらめたくない! ハカセと二人で奪還作戦の開始よっ!
「あたし 彼に好かれるような女の子になりたいの」地味で冴えない陰キャJKの私・萌子。憧れの王子様である同級生の椎名君とデートがしたく、派手な服で別人になりすましたら…、デートをすることができて!? どうしよう、私、前よりずっと椎名君が好きになってる…! そんな折、恋のライバルであるイケイケJKのひとみに、私が別人になりすましていたことがバレちゃって!?