<ログライン> 受精卵を扱う専門職である胚培養士を主人公とした、不妊治療のヒューマンドラマ。 <ここがオススメ!> 命の凄さと尊さを改めて実感する大傑作! 不妊治療という当事者には辛いけれど、知らない人には全く知らない世界が描かれている作品。 と書いておいて、ごめんなさい。 僕は恥ずかしながら「不妊治療」のことも詳しくは知らないですし、「胚培養士」という職があることすらも知らなかったです。 ただ、この作品を読んで改めて実感したことがあります。 不妊治療に関わらず「知ること」がいかに大事か、ということを。 「知ること」で世界は拡がり、輪郭が変わってくということを。 そして、とにかく作中の言葉の一つ一つが重大で重要。 ネタバレになってしまうので詳しくは書けないですが、どうしてもこの言葉だけは刻んでおきたいので、書かせてください。 「数字にすると0g. でも、背負ってるものが重過ぎて」 琴線を物凄く震わせてくる名作です! <この作品が好きなら……> ・ブラックジャックによろしく https://manba.co.jp/boards/137390 ・高度に発達した医学は魔法と区別がつかない https://manba.co.jp/boards/150837 ・植物病理学は明日の君を願う https://manba.co.jp/boards/168599
不妊治療やら体外受精やら、なんとなく聞いたことあるな~悩んでる人たくさんいるんだろうな~…みたいな、知識もなければこういった漫画にも触れたことない自分の意見にはなりますが、今まで気にしたこともない分野の世界を知ることができる良作だと思います。胚培養士という言葉自体初めて聞いたし、読みながらも自分とは無縁でどこかファンタジーの話みたいだと思ってしまうけれど、知見が広がるし患者のために一生懸命な水沢さんたちはめちゃくちゃかっこいい。 ごく普通の夫婦だったり芸能人だったり、患者だけでなく培養士たちなどさまざまなキャラクターも魅力的で、純粋に漫画が面白いです。今まで知らなかった世界だけど、もっと知りたくなりました。
3巻まで読了。 胚培養士という仕事は、本当に大変な仕事だと思う。 誰もができる仕事ではない。 この職業についている人に頭が下がる。 当然ながら、技術も必要だし、人としての思いやりも必要だし、患者さんに寄り添いすぎてもいけないし、命を扱っている責任もあるし、色んなもののせめぎあいの中で成り立っている。 私も結婚したら子どもができるものだと思っていたら、そんなこともなくて友人が子どもの話をする所にいたくなかったり、距離を置いたりしていた経験がある。 人生それぞれだけど、自分の気持ちにケリをつけるって本当に大変。 その現場に、水沢がいてくれたら・・・。 『energetic』の話が好き。
知ることができた胚培養士の仕事。 ものすごい細かい取材等をされたんだろうと想像します。 各々発する言葉一つとっても、熟考されたのでは。 培養士の仕事の他にも、それぞれ事情を抱えた夫婦の葛藤も描かれていて、とても現実的な話だと思いました。 恐る恐るページを開いて見たのが本音ですが、、心がこもっていてメッセージ性もあって、とても良かった。色々と考えさせられると思います。
タイトル通り、渋谷の円山町を舞台としたシリーズもの短編集です。 渋谷区円山町で繰り広げられる様々な人間模様、という感じですが、人情というか人の温もりがにじみ出ています。 恋に友情にと、相変わらず女の子の心理描写が絶妙に上手いと思いました。
渋谷区円山町桜を読んだ。 おかざき真里の作品に出てくる男性は、背が高くて爽やかで髪が風に吹かれててかっこいい。そして、とてもクール。 そして、女性は、助けてあげたくなるくらい危なっかしい。 それが魅力で読み進めてしまう。 お洒落な感じも素敵だし・・・。 結局、全部好きな感じ💓
夫婦5〜6組の内1組は不妊治療を受けていて、14人にひとりは体外受精で生まれていて、治療件数が世界で最も多く、しかし最も妊娠率の低いという超少子高齢化社会の日本。 『阿・吽』という傑作を完結させたおかざき真里さんが新たに挑むのは、そんな日本社会における不妊治療とそのスペシャリストたち。重いテーマを選ばれたなと思いますが、おかざきさんが描くのなら絶対に素晴らしい作品になるだろうという確信もあり、連載前から期待せずにはいられませんでした。 『コウノドリ』を読んでいる方であればご存知の通り、この世のすべての出産は奇跡です。残念ながら望んでいても授かることができなかったり、授かっても無事に産まれてくることができなかったりすることもままあります。 女優としてのキャリアと、子供を産みたいという願望が対立してしまい葛藤しながら妊活をする45歳の女性。 突然、無精子症を宣告された男性。 卵子凍結を希望する女子高生。 それぞれの、さまざまな理由を抱えた人々を通して、命をその手で扱う胚培養士の仕事の全貌が描かれていきます。「卵子凍結」と一言で述べられますが、それがどのような工程で行われているのか。綿密な取材をされたことが伝わってくる詳らかな描写は、現代に生きる者として一読の価値があります。 不妊治療に関しては、自分が死ぬ程苦労していることを他人があっさり成し遂げているのを目の当たりにして「何で自分だけ」と相対比較により苦しむことも、往々にして起きます。 「人は自分の見たいものしか見ない」 「見たいものだけ見られればどれだけ良いか」 という言葉が重いですが、見据えて立ち向かわねばならない現実が美化されず真摯に描き連ねられていきます。 特に、男性は不妊治療を「男である自分とは関係のないもの」と思ってしまっている方も少なくないでしょう。そういう方にこそ読んで欲しいと思います。本日1巻発売ですが、2巻で描かれることになるであろうエピソードは男性も考えさせられる人が多そうです。 『コウノドリ』と共に多くの方に読んで知って考えてもらいたい作品です。自分や家族が不妊治療を行なっていなくても、知っておくことで変わるものは必ずあります。
最初から衝撃的な場面が多くて気持ちが追いつきませんでした。 日本の仏教において空海と最澄、このお二方がいなければ今のように花開かなかったでしょう。 天才には天才の苦悩があり、分かち合えるところと相容れないところがある。 真理は人を救うことはないと分かった時の絶望、満たされぬ心をも持て余し野山をかける。 仏教言葉が多くわからないことも多かったですが、のめりこめました。
対人で苦労しているところが良く描かれていると思います。 同級生の葬儀に再会して家飲みする流れとなり、常習化。 30歳目前の微妙なお年頃の三人、お互い必要がなければ深くは踏み込まない、軽口を言い合うそんな間柄。 こんな感じでいいんだと前を向くきっかけ一歩踏み出すことが難しい方にも読んでいただきたいです。 ごはんは世界を救うかもしれないが、まずは自分が救われよう。
何となくバブルの匂いがします。 仕事、バリバリ頑張って、残業続きで、飲み会も多くて、・・・。 そこに恋愛が絡んでくると、疲れが吹っ飛ぶこともあるけど、疲れが倍になって返ってくることもある。 20代後半なんて、まだ、体力はあるからどうにかしのげるが、これが、30代に突入すると急に体調が悪くなったり、顔に出たり、支障が至る所に出てくる。 ちょうど、ゆれるお年頃の主人公。 幸せになって欲しい♬ しかし、何が幸せかは分からない・・・。 2巻読了。
<ログライン> 受精卵を扱う専門職である胚培養士を主人公とした、不妊治療のヒューマンドラマ。 <ここがオススメ!> 命の凄さと尊さを改めて実感する大傑作! 不妊治療という当事者には辛いけれど、知らない人には全く知らない世界が描かれている作品。 と書いておいて、ごめんなさい。 僕は恥ずかしながら「不妊治療」のことも詳しくは知らないですし、「胚培養士」という職があることすらも知らなかったです。 ただ、この作品を読んで改めて実感したことがあります。 不妊治療に関わらず「知ること」がいかに大事か、ということを。 「知ること」で世界は拡がり、輪郭が変わってくということを。 そして、とにかく作中の言葉の一つ一つが重大で重要。 ネタバレになってしまうので詳しくは書けないですが、どうしてもこの言葉だけは刻んでおきたいので、書かせてください。 「数字にすると0g. でも、背負ってるものが重過ぎて」 琴線を物凄く震わせてくる名作です! <この作品が好きなら……> ・ブラックジャックによろしく https://manba.co.jp/boards/137390 ・高度に発達した医学は魔法と区別がつかない https://manba.co.jp/boards/150837 ・植物病理学は明日の君を願う https://manba.co.jp/boards/168599