あの気持ちの正体がわかったところで、ただ苦しいだけだ――…。陽村五月は、恋人の柴崎藍理が与えてくれる甘く深い愛情と濃厚で刺激的なセックスで、心身ともに満たされた日々を過ごしていた。ひとつ心配ごとがあるとすれば、藍理と兄の雄一の仲がとても悪いことぐらい。兄弟なんだからもっと仲良くすればいいのに…と、そう思っていた。だけどあの日、気づいてしまった。藍理の視線の先にいるのが自分だけではないということに――…。思春期の葛藤を描く天才・リッケンが贈る、噛みしめるほど心震えるハッピーエンドBL。 ◆収録内容◆「ぼくのカレシのすきなひと」全6話/単行本収録描き下ろし12P/電子限定おまけ付き(カバーイラストのメイキング7P)
「アイちゃん… ちょうだい。イクとこ見てて」五月は恋人の藍理が与えてくれる濃厚で激しい快楽と甘い愛情で、何ひとつ不満なく幸せに過ごしていた。五月にとって心配ごとがあるとすれば、藍理の兄でクラスの担任でもある雄一と藍理の兄弟仲が悪いことくらい。もっと仲良くすればいいのに… そんな風に思っていた。だけど、ある日気づく、藍理の視線が注がれているのが自分だけではないということに――…。好きってなに? 愛ってなに? この苦しい感情の正体は…? 複雑な想いを抱えるSっ気カレシ×明るくエッチで可愛い恋人、不器用なふたりが紡ぐ、愛おしい思春期ビターラブ。