表題のほか「白い絵日記」「たてよれよこゆれ 春の歌」「おたより出します」など、溢れるほどにやさしい愛の世界を心をこめて描く珠玉の作品集。
両親と妹を亡くした由樹は、養い親の元を転々として育ち、人を信用できなくなっていた。そこに舞い込んだ新しい引き取り手は、両親の結婚に反対した実の叔父だった。同じような境遇で育った朔也に次第に惹かれる由樹だったが……。表題作「冬の果てに」のほか、3作品を収録。溢れるほどにやさしい愛の世界が描かれた珠玉の作品集。