よくある「勇者と魔王がどうして!?」的なコメディかと思っていたのですが、読み進めるととても奥深い作品だと思いました。 魔王のことが好きすぎて最強になった勇者の振る舞いが最初は単純にアホっぽくて笑えるのですが、そのブレなさ、思いの強さに触れ、いつの間にか姿勢を正して読み始めていることでしょう。さながら作中で勇者を邪険に扱っていた魔王が次第に心を揺れ動かされていくように…。 かつての仲間の魔法使い(※勇者にベタ惚れ)をはじめ、他の登場人物も一途でいじらしいキャラばかり。それぞれが誰かを思う気持ちを大切に持っていて、それゆえに悩み苦しんでいます。 だからこそ世論や社会通念、魔王の父親(※強烈な親バカ)といったさまざまな障害を、魔王への思い一本で片付けていく勇者の姿はみなに勇気を与えます。 勇者は自らの行動を持って「誰かを愛することは自由だ」と肯定しているのです。 絵柄のかわいらしさやテンション高めのギャグに押されて一見わかりづらいですが、真摯で真面目な愛の形を描く素敵なラブコメだと思います。
城アラキ先生の物語にホリエリュウ先生の絵のタッチが他の作品とはまた違った雰囲気、印象をもたらす1冊。しっかし、この方向の話考えさせたら城アラキ先生強いですね♪バーテンダーやってると必読感あるもの。
よくある「勇者と魔王がどうして!?」的なコメディかと思っていたのですが、読み進めるととても奥深い作品だと思いました。 魔王のことが好きすぎて最強になった勇者の振る舞いが最初は単純にアホっぽくて笑えるのですが、そのブレなさ、思いの強さに触れ、いつの間にか姿勢を正して読み始めていることでしょう。さながら作中で勇者を邪険に扱っていた魔王が次第に心を揺れ動かされていくように…。 かつての仲間の魔法使い(※勇者にベタ惚れ)をはじめ、他の登場人物も一途でいじらしいキャラばかり。それぞれが誰かを思う気持ちを大切に持っていて、それゆえに悩み苦しんでいます。 だからこそ世論や社会通念、魔王の父親(※強烈な親バカ)といったさまざまな障害を、魔王への思い一本で片付けていく勇者の姿はみなに勇気を与えます。 勇者は自らの行動を持って「誰かを愛することは自由だ」と肯定しているのです。 絵柄のかわいらしさやテンション高めのギャグに押されて一見わかりづらいですが、真摯で真面目な愛の形を描く素敵なラブコメだと思います。