【『こんな所で寝てたら風邪引くで』『気安く話しかけるなしね…』――あの日屋上に行ったこと。そんな気まぐれが、俺らの始まりやった。】ある日、屋上で眠り込んでいる男に遭遇し、見過ごせず家に連れ帰った和彦。なぜかそのまま居ついてしまった男・宗一の世話を焼く内に、我儘で女王様のような性格の反面、意外と寂しがり屋でほっておけないところにどんどん惹かれていく和彦だったけれど……?