松尾マアタの描く“愛すべき男たち”ドイツに住む小説家志望のベルボーイ、アメリカから来た一流のファッションモデル、そんなシニカルで、皮肉屋で、素直になれない男たちが恋をしたら…。初期短編「Midnight Bellboy」「So Serious」をはじめ、秘蔵のコミックス未収録短編集、ノートリミングのカラーイラストのほか、紳士(ポール&ジョナサン)シリーズ後日談『The Remains of Sunshine』を掲載!!
総勢13人の作家が“危ないお兄さん”をテーマに様々なカップリングをそれぞれの解釈で描くオール読み切りBLアンソロジー登場!【NOIR執筆陣】◇梅松町江『漂着アパートメント』ワンコ系会社員×ヒモ気質デザイナー/◇嶋二『サクラメントノクターン』イケメンパティシエ×謎の美青年/◇タナカイッパチ『美味しい関係』隣人に恋するゲイ×隣人の主夫/◇棚川三々『みかん色のタバコ』東京から来た先生×田舎の生徒/◇松尾マアタ『Going Down the Rabbit Hole』多才な元ミュージシャン×売れない作家/◇村上キャンプ『さむがりくんと雪と恋』一途な寒がり大学生×北海道で獣医をする大学生の幼馴染/◇るぅ1mm『傷口に甘噛み』かわいいもの好き会社員×ペットショップで働くかわいい大学生
交際中のレベッカに突然別れを告げられ、マックスは焦っていた。マックスはヨーロッパの小国の青年貴族だが、今や貴族の生活も楽でなく、マックスの家では居城をホテルにして営業中。しかも35歳までに結婚しないと財産は国に没収されるという理不尽な国の政策があり、家族や従業員のためにもマックスはなにがなんでも結婚相手をみつけなければならず……!! マックス、婚活はじめます――!!
上流階級出身で妻子のいるポール・トーマス・ハスキンス教授と身体を重ねてしまった教え子のジョナサン。継続した関係を求められ、一度は断ったジョナサンだったが…? 洒脱なユーモアとクール&スタイリッシュな筆致で描く、紳士的な二人のラブ・アフェア再び。
十年経ってもなお、穂村悠弥には忘れられない出会いがある。中学三年の春、北海道の片田舎に美術教師の桐秋潤が赴任してきた。派手な服にフランクな態度、風変わりな教師はすぐに穂村の興味を引いた。放課後の美術準備室で彼に絵を習い、二人きりの時間を過ごすうちに、穂村の心は桐秋に傾いていった。そしてある日、穂村は桐秋をモデルに絵を描きたいと申し出る。もっと一緒にいたいと願った恋心は、二人に思わぬ悲劇をもたらし…。多彩な恋愛模様を描いた松尾マアタ作品集。
医学生のジョナサンは付属病院から向精神薬を持ち出し、学生たちに売りさばいていた。それに気づいた担当教授ポール・トーマス・ハスキンスは公表しないことを約束する代わりに身体を差し出すように迫ったのだが…。一晩限りの関係から始まった教授(妻子持ち)と教え子の恋の駆け引き。クール&スタイリッシュな筆致で描く松尾マアタ初単行本!!※扉絵・あとがきは収録しておりません