地方食ぶらり旅 駅前グルメの歩き方

地方食ぶらり旅 駅前グルメの歩き方の感想 #推しを3行で推す

地方食ぶらり旅 駅前グルメの歩き方 森田信吾
マンガトリツカレ男
マンガトリツカレ男

・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 週刊モーニングで第一話のローメン回が始まった時に無茶苦茶面白かったのはよく覚えている。で久しぶりに今回読み返したがやはりいい。各地のB級グルメではなく「常食」をテーマにしながら、主人公の花房の態度や編集者の加藤のボケ具合がいいね ・特に好きなところは? ローメンの回は今まで読んできた食漫画の中でもトップクラスに好き。理由は外食をする際に飯の味も大事だが店の雰囲気も店の味の一部であることとそれと楽しめるとより外食を楽しめることに気づけたことがよかった。 ローメンとは https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%A1%E3%83%B3 ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 今では一般的になった各地のB級グルメを題材としている漫画です。料理もですが物語の展開とかがなんかいいんですよね あと個人的に推したいのは編集者の加藤。個人的には「美味しんぼ」の富井副部長に匹敵するくらいいいキャラだと思ってる。 そういえばモーニング食にあった「新 駅前の歩き方」の続きはないんですかね

栄光なき天才たち1

あらかじめ失われ 決して手に入らないもの

栄光なき天才たち1 森田信吾
名無し

「あらかじめ失われ 決して手に入らないもの」が僕にはあまりにも多いのです。恋人だったり財産だったり、才能だったり…。もちろん栄光も、今後手に入らないことでしょう。どれか一つでもあれば他のものも手に入るのでは…そんなことも考えたりしますが、実際どうなのでしょうか。  『栄光なき天才たち』は、大きな才能をもちたゆまぬ努力をしたにもかかわらず、運命のイタズラや周囲の無理解によって報われない人々の物語です。  登場する人物の名前を、僕は殆ど知りませんでした。それは彼らが栄光を浴びることで歴史に名前を残すことができなかったからです。それをもって、彼らを敗者と断じていいのか?名前をしらないことが、そのまま彼らの業績を低さを現すのか?そうではなかった。名も知らない彼らには輝かしい実績があり、心震わす生き様があったのです。  破滅型の天才小説家・島田清次郎の狂死や、周囲の無責任な期待に追い詰められたマラソン選手の円谷幸吉やテニス選手・ブルドック佐藤の死に心震わされますが、私は特に川島雄三に強く惹かれました。  川島雄三は、とかく重いテーマの作品ばかりがもてはやされる戦後の映画界に喜劇作品を撮影していた映画監督です。物語は今村昌平が助監督として川島雄三組に参加するところからはじまります。毎晩、酒をのんでどんちゃん騒ぎ、会社に言うなりふざけた作品ばかりを作る川島雄三に今村昌平は失望します。しかし、日活に移ってからは、喜劇の名作を連発。そして代表作『幕末太陽傳』の撮影が始まります。  口先とノリでうまく世渡りをする男が、田舎者の親父に現実的に説教をくらい、どこまでもどこまでもマジメな世の中から逃げ続けていく、そんな作品をなぜ、川島は撮ろうとするのか…。周囲に誤解されてもどこまでも真剣にふざけようとする川島の鬼気迫る雰囲気に圧倒されていきます。そしてその結果は…  挫折や無理解のなかでも輝くような業績を残す人がいる、そんな感動がこの作品にはあります。  ところで、自分の事を語るようなメロドラマが大嫌い、どこかヒネている川島雄三の姿が爆笑問題の太田光にとても似ているように思えたのは僕だけでしょうか。