砂漠で医療支援を行っている志優は、ある日、遺跡の盗掘者に襲われかけたところを精悍な青年・アシュに助けられる。実はアシュは昔助けた黒豹で、豹に変身できる人豹国の王だった。仔豹の時に見捨てられたと誤解し、心に影を落としたアシュは、ハーレムに志優を幽閉し、媚薬を使って淫らな行為を強いてくる。恨んでいると囁くその言葉とは裏腹に、瞳には甘い溺愛を滲ませ、誰にも触らせまいと執着してきて…。 黒田 屑先生の美麗なイラスト入り♪
発展途上国や被災地で医療活動をする蓮見祐紀は、帰国中の数ヶ月間大学病院で働くことになる。そこには「神の手を持つ男」と評判の心臓外科医・志岐栄司がいた。歓迎会の席で教授と衝突するほど、金や出世に興味がなく不器用なくせに、医師としての崇高な理想を熱心に語る蓮見に志岐は苛立ちを覚える。志岐は、偽りの恋と快楽で、純粋な蓮見を籠絡して彼の志を挫き、傷つけようと企むが――!?※本文にイラストは含まれていません
芸術大学の職員・八幡蒼史は著名な陶芸家の母の私生児という境遇から、目立たぬように生きてきた。だが、チェコからの留学生で若き天才彫刻家のカレル・バロシュと恋に落ち、新たな生き方を模索しはじめた蒼史は、カレルとプラハへ行く決心をする。だが、ある事件が起きて…。みずから諦めたはずの恋。しかし病に蝕まれ、先の見えない体になった蒼史は一路プラハへと――!?※本文にイラストは含まれていません
生まれつきのみにくい痣のせいで不遇に育ったエミル。高熱で死にかけていたところを人質先に向かう途中の帝国の皇子ルドウィクに救われる。死にたがるエミルに、ルドウィクは彼の愛猫の世話係を任せるが……? ドラマティック主従ロマンス!!
「胸にSPバッジをつけているとき、その命はこの世で最も軽くなる」警視庁警備局警備課SPの三神文弥は、来日するタハリール共和国大統領の警護にあたることになった。その打ち合わせの場で、かつて自分を利用し裏切った男・近衛諒一朗と再会し、彼が公安幹部だったことを知る。公安部と警備部けして相容れることのない存在。だが、その心の冥く深い闇に触れ、近衛に惹かれていく自分を止めることができなくなり 追う者と追われる者、危険をはらんだ男たちの攻防が始まる
【特別版/書籍発売時、一部書店用に書き下ろされた番外編を追加収録】生まれながらに人を癒す力を持つ巫女の末裔・ユイ。その能力ゆえ長生きできない運命を受け入れ初恋の相手で、あこがれの指揮者・クライヴをひっそりと応援することを唯一の生きる支えにしていた。実は彼は、前世でユイの巫女の力のせいで結ばれなかった恋の相手だった。前世を知らないまま出会ったふたりは、今世でも強烈に惹かれあう。クライヴは、ユイを幸せにしようと溺愛する。けれどユイに残された時間が少なくて……。ドラマティックにくり返される輪廻の恋。時空を超えた彼の祈りは叶うのか――。
クロスノベルス創刊15周年記念小冊子「クロほん」が、待望の電子書籍化!「銀狼の婚淫」番外編※こちらは2018年3月発行の応募者全員サービス「クロほん」に収録された作品です。
能楽・保月流宗家の長子に生まれながら若宗家である異母弟に虐げられていた佳依は、パリ万博での公演準備中、崩れた舞台の下敷きになりかけたところを謎めいた美貌の男性に助けられる。伯爵と呼ばれるその人は、佳依の大好きな絵本に登場する神様に似ていた。死者が最後の一夜を過ごす遊園地で、たったひとり長いときを生きる死神に――。絵本と同じ遊園地に導かれた佳依は、夜ごと伯爵との逢瀬を重ねるうち……?
彼が求めるなら何でもしよう――。ずっと恋をしていた従弟でピアニストの冬威(とうい)を事故で傷つけた音大生の朔真(さくま)はそう覚悟を決め、彼の前に立った。冬威が出した償いの条件は別荘に監禁され飼育されること。夜ごと淫らな命令に従わされるが、彼を愛する朔真にはどんな恥辱もすべてが喜び。歪な蜜月に溺れる日々。だが朔真に執着する兄の存在が影を落とし……!? 名門一族に渦巻く愛欲の輪舞曲!!
八年前のクリスマスマーケット。人狼の父と人間の母を一度に亡くしたばかりの沙智は、名門セドラーク家の若様オレクに助けられた。それ以来沙智はオレクを慕い、彼の姉の病に効くハーブを内緒で届け続けた。そして18歳になった沙智は、あるきっかけからオレクの甥ヨナシュの養育係に選ばれる。オレクに愛されなければ消えてしまうと知りつつ、彼と暮らすため、一冬だけ人間になれるという薬を飲んだ沙智だが…?
十八世紀、ロシア。オメガでありながらアルファと偽り皇太子を演じるリクは、従者のニコライに密かに想いを寄せていた。幼い頃は優しかったのにリクを庇って傷を負って以来よそよそしくなってしまった彼は、今は秘密を知る数少ない者として粛々とリクの発情期の熱を受け止めている。それがもどかしくてならないリクだが……? 一方のニコライは、誰より愛しいリクを守るため、女帝とある約束を交わしていた。帝政ロシアが舞台の、年の差オメガバース・溺愛主従ロマンス。
兄の遺品を受け取るため灼熱のバルセロナへやってきた那月。そこで出会ったのが兄の忘れ形見の男児ペペと伯父にあたる青年ビセンテだった。妖艶なフラメンコを披露したかと思えば、幸せそうにタパスを頬張る那月の姿に笑顔を弾けさせ、時に不思議な陰を覗かせるビセンテ。医者になるため幼い頃から羽目を外さず生きてきた那月は、大胆さと繊細さを併せ持つ彼に魅了されていき……? スペインが舞台の愛の作品集。
京都の織元の御曹司・未紘(みひろ)は天才的な才能を持つ職人・頼人(よりと)に恋をしていた。淡い初恋は成就し、初めてを頼人に捧げた未紘。けれど幸せの絶頂の夜、火事で頼人は職人としての未来を断たれ、未紘の前から姿を消してしまう。そして五年。織元を継いだものの莫大な借金を抱えた未紘を金で買いたいという男が現れた。それは、あの失ったはずの頼人で!? 以前以上に激しく求める頼人に未紘は……。
男娼上がりの性悪ビッチと噂される美貌の闘牛士・ロサリオこと理央(りお)。 そんな理央が世話係として拾ってきたのはかつて自分を弄んで捨てた男・レジェス。 帝王と呼ばれ、闘牛界に君臨した彼だが、試合中の事故で記憶と聴覚を失ってしまう。 過去の栄光も二人の因縁も全て忘れ、一途に理央を見つめ守り従うレジェス。目の前の優しい彼に惹かれながらも、過去を忘れられない理央の心は――。 運命に翻弄されるドラマティックラブ!!
心に傷を負いスペインへとやってきた神学生の颯也(そうや)。ある日、酒場で声をかけてきた優雅で魅力的な男・ユベールに強引に誘われ一夜を共にしてしまう。傲慢で自信に満ちた彼がふと隠しきれず見せる孤独の影に気づいた颯也は、素性も知らないユベールに惹かれていく。このままだと背徳の罪に堕ちてしまうと別れを決意する颯也だが、彼の正体がスペイン中を熱狂させる闘牛士(マタドール)だと知り──!?
【特別版/書籍発売時、一部書店用に書き下ろされた番外編を追加収録!】遥か昔よりその国は海の神「蒼の王」に生贄「真珠姫」を捧げることで栄えていた。伯爵家の長男リアンは、異国の血をひくゆえ、継母や異母弟に召使扱いされていた。誰にも愛されず何も望まずひっそりと暮らすリアンに突然の縁談が。それは、海を支配する蒼の王との婚姻だった。死を覚悟して真珠姫となるリアンだが、そこは想像を遥にこえる楽園だった。優しい蒼の王やかわいい猫族の従者たちとの楽しい生活。だが、子どもの誕生とともにリアンは泡と消える運命で──。
【特別版/書籍発売時、一部書店用に書き下ろされた番外編を追加収録!】おいしいケーキでみんなを笑顔に。そんなパティシエを目指していたのに、事件に遭い、なんとルイ王朝時代のフランスに転生した紗季。いきなり目の前に優雅な王子系イケメン。突然現れた紗季に何の疑念も示さず「助けて」と切なげに頼んでくる彼。他に選択肢もなく、うなずくしかない紗季。いきなりドレスを着せられると「私の婚約者です」と王様の前で紹介され、ベルサイユデビューすることに。陰謀渦巻くロマンチックな宮廷で果たして現代っ子の紗季はやっていけるのか!?
【特別版/書籍発売時、一部書店用に書き下ろされた番外編を追加収録!】竜伯爵に花嫁を捧げる祭の夜。生贄の花嫁としてさらわれた日向は「私の卵を宿せ」と、竜の舌から与えられる媚薬のような蜜液に溺れ、犯される。命からがら逃げ出した日向を助けたのは、薔薇園でひっそりと暮らす謎めいた貴族の青年フェレンツ。彼の優しさに傷ついた心と体を癒されるうちに、彼が竜に人生を縛られて愛を知らず孤独に生きる運命を強いられている事実を知る。幸せになるため、愛を誓い、日向と竜を倒す決意をする彼だが、その向こうに切ない真実があって……!?
【書き下ろし付電子限定特別版/書籍発売時、一部書店用に書き下ろされた番外編に加え、電子限定特典として、書き下ろし番外編を収録!】ロシアの古都サンクトペテルブルクで、劇場やサーカスを次々と買いとり人々から恐れられる謎の富豪セルゲイ。常に素顔を仮面で隠す彼の正体は伝説の雪豹王だった。幼い時その秘密を知ってしまった橙里に執拗に執着し、つきまとうセルゲイ。身寄りのない橙里に歌を教え、借金を返す優しさの裏で、彼が代償として望むのは生贄か許嫁か……。呪われた雪豹王と幼い雪豹の子供、そして孤独な少年が冬のロシアで紡ぐ愛のメルヘン。
「倫生、お前が憎くてしょうがない」たおやかな美貌をもつ香道家・倫生は、ある秘密に苦悩していた。そんな中、かつて兄のように慕い唯一自分の秘密を知る隼人と再会する。今はヤクザの組長となった隼人は、秘密をネタに躰を要求してきた!! 穢れを知らない躰は、獰猛さを滲ませる隼人に、狂おしく求められ喰い尽されていく。拒みつつも倫生は、隼人の仄冥い情念に惹かれていって…。濃密執着愛、ノベルズ未収録掌編「独占欲」を加えた特別版で登場。(※本作品はイラスト入りです。電子書籍化して配信するにあたり一部単行本と異なる仕様がございます)
【特別版/書籍発売時、一部書店用に書き下ろされた番外編を追加収録!】深い森の花園でオメガのシダは猫だけを友達にひとりで糸を紡いで暮らしていた。そんなシダに恋をした王子レオニードは次々と送られる花嫁候補の肖像画には見向きもせず、シダを妃にと望む。だが彼にはレオニードに言えない秘密が…。実は敵国の王子なのだ。魔法をかけられ狼にされた兄を救うため、無言のまま糸を紡ぎ続ける運命。レオニードに惹かれてはいけない、愛を告げてもいけない、なのに彼の愛と優しさに満たされるうち身体に発情期が――。
ロシア視察中の大臣をテロから庇い、瀕死の重傷を負ったSPの侑耶。置き去りにされた彼を救ったのは、怜悧な美貌のロシア軍人・レオノフだった。命と引き替えにおまえを私に差し出せ。死神のごとき男からの甘やかな誘惑に、侑耶は手を伸ばすしか術はなく…―。それから2年。狂おしいほどの甘い記憶に囚われ生きていた侑耶。だがある日、唯一の肉親である叔父が事故に遭い駆けつけたロシアの地で、未だ侑耶の心を縛る人、レオノフと再会して…。
もう消えてしまいたい―ローマで神父になるため学んでいた透真は、性的な虐めが横行する神学校に絶望していた。そんな時、偶然出逢った一人の刑事。「私なら逃げない」そう言う彼の強さに透真はどうしようもなく惹かれ、神への背徳だと知りながらも愛を教えられ淫らな逢瀬を重ねていく。だが突然マフィアの抗争に巻き込まれ、ようやく気付く…すべては彼の罠だったと。彼は刑事ではなく、組織の人間なのか?複雑に絡み合う愛憎の鎖に囚われた二人の運命は―。
それはありえない再会だった――。海軍の勇将として名を馳せるベネツィア貴族のレオーネは、秘密裏の会談のためオスマン・トルコから使者を迎えた。だが、そこにはいるはずのない男がいた。かつて兄のように慕った従者のアンドレア。彼は戦死したはずなのに……。敵国の使者となった彼は国(ベネツィア)の不手際の代償にレオーネの躰を要求する。「ずっと夢見ていた。おまえに最高の屈辱を与える日を」国のために応じるしかないレオーネは、夜ごとアンドレアから快楽を教え込まれることになり……!?