酒チャビン
酒チャビン
1年以上前
昔の巨匠は皆少女まんがも書いていたようです。こちらの作品はあしたのジョー等でお馴染みのちばてつや先生による少女マンガものとなります。 とはいえ、今我々が「少女マンガ」と聞いてイメージするものとはだいぶ作風が異なります。主人公が少女なだけで、結構普通のといったら変ですが、老若男女問わずに楽しめる物語なので、ジェンダーレスに楽しめると思います。 まぁ同じエンタメでも映画なんかは別に「男子向け」「女子向け」とかそこまでないので、不思議ではないですね。 気になるストーリーの方なのですが、都会っ子のおてんば娘である主人公のミチ(小五)が親の都合で離島に移住してくるところからスタートします。初めは島民たちが閉鎖的だったりするのですが、持ち前の快活さですぐに打ち解けます。ただ大人たちはそうもいかず、ミチの両親と大人の島民たちとの間で揉め事などが頻発してしまいます。 台風がきて島全体が壊滅的な打撃を受け、大人たちが皆自失してしまっている中、そんな大人を励ますためにミチを筆頭に子供たちが力を合わせて運動会を開催するシーンは、現代社会で忘れてしまった何かを思い出させてくれるようで、思わず落涙せざるを得ませんでした。
ゆゆゆ
ゆゆゆ
1年以上前
入りたかった会社のグループ会社(おそらく末端)へなんとか就職できた、吃音のある主人公。 超ブラック企業で過労死目前まで働いて、気づいたこととは――。 この読み切りは黒ベタが多く、さらに吹き出しが楕円でなく、円。 それだけなのに、幸せでなさそうなSF感というか、なんというか、不穏な雰囲気が醸し出されている。 そして、冒頭から怪物がでる世界とあるのに、怪物がほとんど出てこない。庵野版ゴジラのカイジュウのように、少ない。 出たと思ったら、それは主人公に関わりがあるところのみ。 でも実際、怪物が現れても我々の生活はそのくらいしか変わらないのかもしれない。 つらいなと思ったのが、母親からの不在着信に対して10日弱してから留守番電話へ録音する余裕が生まれたこと。 最後の不在着信からしばらくの間、母親から何も連絡がなかったのに、変だなと思えない心理状態だったこと。 もし主人公に身近な人へ相談する元気があったら。 たらればを考えてしまう。 ジャンプでこんな作品を!と衝撃を受けて、アプリ「ジャンプ+」の読者コメント欄を見たら、ファーストコメントが作者だったとあって、もう一度衝撃を受けた。
入りたかった会社のグループ会社(おそらく末端)へなんとか就職できた、吃音のある主人公。
超ブ...