「黒井くん、僕とデートしましょう」黒々組の若頭・黒井憲剛には、厄介な幼なじみがいる。生まれた時からずっと一緒に育ってきた弁護士の白樺―――暇さえあれば、黒井を口説いてくる白樺は、黒井の気を引くためだけに他の女性と一カ月だけ結婚したこともあるツワモノだ。行き過ぎた愛情を注いでくる白樺と、それを適度にあしらう黒井の関係を舎弟たちも温かい眼差しで見守る毎日。ところがある日、白樺が黒々組の顧問弁護士を引き受けたと告げてから、二人の間に緊張がはしり―――…?※この作品は単行本版『白刃と黒牡丹』に収録されています。重複購入にご注意ください。