【あなたはなんて…酷い人や…】故郷を離れひとり東京の商社で働いていた八雲慎一。 だが、父親が大けがを負ったことにより家業を継がざるをえなくなり、火葬技師になった。仕事にも慣れてきたある日のこと。火葬場から自宅に戻ると、見知らぬキレイな人が微笑みながら会釈をしてきた。その傍らを数頭、黒い蝶が舞う。慎一は、子供の頃から濃い死の気配を感じるとそれが蝶となって見えることがあったため驚きのあまり後ずさるが、瞬きのあとには消えていた。気になって父に訪ねると、隣町にある花屋の店主だという。脳裏に焼き付く儚げな美貌と黒い蝶…この後すぐに彼と衝撃の再会を果たすことを慎一はまだ知らなかった。死が苦手な火葬技師 × 花屋の美人店主のしめやかに咲く恋物語。
【優しく微笑むその口もとに隠された想い…】故郷を離れひとり東京の商社で働いていた八雲慎一。 だが、父親が大けがを負ったことにより家業を継がざるをえなくなり、火葬技師になった。ある日、慎一が焼いた行旅死亡人の引き取り手として現れたのは、儚げな美貌を持つ花屋の店主、時雨要だった。慎一が濃い死の気配を感じると見える黒い蝶が要の周りに見えた事に驚いていると、彼は焼きあがったばかりの骨を手に取り…。あまりに衝撃的な再会を果たした慎一は、彼のことが頭から離れずにいたが、家族に頼まれ花を買いに要の店を訪れた事がきっかけで少しずつ距離を縮めていくが…?死が苦手な火葬技師 × 花屋の美人店主のしめやかに咲く恋物語。第2巻
【あんまりやないですか…こんな扱い】故郷を離れひとり東京の商社で働いていた八雲慎一。 だが、父親が大けがを負ったことにより家業を継がざるをえなくなり、火葬技師になる。慎一が焼いた行旅死亡人の引き取り手、花屋の店主である要と交流を重ね親しくなりつつあったものの、どこか距離を置かれているのを感じていた。それでも気になって仕方がない慎一は、なにかにつけて雨宮花店を訪れていたが、あるとき店先の樒に触れようとしたことで要が取り乱してしまう。泣き崩れる要から口づけをされ呆然とする慎一。「どうか今の間だけ…お付き合い願えませんやろか…」憔悴しきった要の口から零れたのは、想像もしていなかった深い深い闇だった。死が苦手な火葬技師 × 花屋の美人店主のしめやかに咲く恋物語。第3巻!