「ボクは絶対にあの戒めを破りません」「差別」という人間に根ざす社会悪を描き、漱石からも激賞を受けた自然主義文学の傑作を漫画化!封建的身分差別が残る明治時代。青年教師・瀬川丑松は父の戒めを守り、素性を隠し暮らしていたが、同じく被差別部落出身の解放運動家・猪子連太郎の行き方に感化されてゆく。ある日、丑松の素性を疑う人物が現れ、生活は一変する…。
俺たちの理想はどこへ?王政復古を機に近代化の道を歩み始めた日本。明治維新によって武家社会の旧習はことごとく破壊された。武家や役人の横行に苦しむ街道の姿を見てきた半蔵は、儒仏伝来以前の古典文化の再興に日本の夜明けを見いだし、明治という新時代に望みを託すが……。幕末から明治にかけての激動の中にあった人々の生き様を描いた長編小説を漫画化。