元々、自分の好きな作家さんに百閒ファンが多いので何となくの知識はあったのですが、思ってたよりも変な人で面白かったです。 東京駅の一日駅長に就任したら発車合図を任された特急にそのまま乗り込んで熱海に行っちゃうし、教え子が亡くなったのがよほど悲しかったのか追悼文の最後に「しかしなぜ死んだ。馬鹿。」と書いたり、風呂上がりで全裸のままの夏目漱石に借金のお願いをしたり、とても人間らしくて愛すべき人だなと思いました。 一応、この「ヒャケンマワリ」は内田百閒を考察したエッセイらしいです。ひょうひょうとしながらも文学としての味わいもあるので百閒ファンが読んでも気に入るのではないでしょうか。
元々、自分の好きな作家さんに百閒ファンが多いので何となくの知識はあったのですが、思ってたよりも変な人で面白かったです。 東京駅の一日駅長に就任したら発車合図を任された特急にそのまま乗り込んで熱海に行っちゃうし、教え子が亡くなったのがよほど悲しかったのか追悼文の最後に「しかしなぜ死んだ。馬鹿。」と書いたり、風呂上がりで全裸のままの夏目漱石に借金のお願いをしたり、とても人間らしくて愛すべき人だなと思いました。 一応、この「ヒャケンマワリ」は内田百閒を考察したエッセイらしいです。ひょうひょうとしながらも文学としての味わいもあるので百閒ファンが読んでも気に入るのではないでしょうか。