「どくだみの花咲くころ」感想
どくだみの花咲くころ 城戸志保
まさにタイトルどおり、強烈な匂いを放つ作品だった。(誉めてます)
癇癪持ちで謎の行動も多く周囲から浮いた存在の問題児・信楽と、その彼が生み出す創作物?に魅了され心酔していく優等生・清水。信楽の作品の魅力に彼だけが気づき、関わりを持ちたくて空回りつつ頑張る姿は、微笑ましくてつい応援したくなる。
それにしても、読み終えてみて改めてタイトルの秀逸さに唸った。
…その独特な匂いに周囲が敬遠する中、ただ1人だけ白く美しい花が咲いていることに気づき、知ろうとする物語なのだ。
ウムヴェルト 五十嵐大介作品集
クーベルチュールの足はウムヴェルトの方がカエルっぽいような気がする