なぜ白目、なぜ花を背負う
薔薇はシュラバで生まれる―70年代少女漫画アシスタント奮闘記― 笹生那実
少し古い少女漫画ライクな絵柄だけで語られると思いきや、登場する漫画家大先生たちの絵柄に似せた御大たちのビジュアルも登場。
あまり古い漫画は知らないのですが、それでも裏ばなしとして楽しく読めました。
リアルタイム世代なら、さらに楽しめると思います。
読んで一番良かったなと思ったのが、古い恋愛少女漫画ではよくある、咲き乱れる花が背景に描かれるシーン。
あれはなんでだろうと思っていた謎が解明したことです。
どうして突然花を背負うのか。
いえ、背負っているのではありません。
感情がたかぶると、花は咲き乱れるものなのです。
そう、ディズニー映画のプリンセスたちが、感情がたかぶると歌い出すように!
大先生たちはこのシーンにはこの花!と咲き乱れる花のイメージまであったようで、描いていた方々の苦労には頭が下がる思いです。
https://twitter.com/itm_nlab/status/1300759064700477440
薔薇はシュラバで生まれる―70年代少女漫画アシスタント奮闘記―
大変そうなんだけど楽しそうで読んでいて微笑ましかったです。作者さんの先生達への尊敬が伝わってきました。漫画家さんって普段の生活でも漫画になりそうなことを言ったり行動したりするんですね。個人的には山岸凉子先生のエピソードが好きでした。ご本人も作品のように神秘的な感じがすると思いました。
山岸先生のエピソードも素晴らしいかったですね!
あのフキダシはああして生まれたんだと知って感激しました。