仏師
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マンバのクチコミを読んでからずっと気になっていた作品です。

Kindle Unlimitedで公開されていたので早速読んでみました。

母親が暴徒に襲われたことで産まれた自分の生い立ちに苦しみながら、仏を彫ることで生きることへの救いを見出していく…という話。おそらくアシスタントなしで描かれたであろうシンプルで洗練された絵が印象的です。クライマックスで主人公が彫り上げた仏像が心の迷いから抜け出したことを象徴するような素晴らしい出来で「仏師」のタイトルに偽りなし!と思いました。個人的に坂口尚あっかんべェ一休を読んだばかりだったのでそこに通じるものも感じました。ただ先のクチコミにもあるようにもっと色んなジャンルを読んでみたかったです。青年誌も合いそうなのになぁ…。

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仏師

幻の逸材

仏師 下村富美
(とりあえず)名無し
(とりあえず)名無し
時に、途方もない才能が世に生まれ落ち、そして、それほど大きな支持を得ることなく、シーンからフェイドアウトしていってしまう。 そんなことは、どんなジャンルにも、よくあることだろう。漫画界にも、それこそ数え切れないほど「幻の逸材」は存在してきたと思う。 しかし、明らかな才能のきらめきに満ちているにも関わらず、なぜ彼らの作品は多くの読者を得ることができなかったのか。 もちろん理由はそれぞれだろうし、それは読者サイドからは掴みきれないことだ。 私たちは、ただ、その単行本を初めて読んだ時の、新しい「なにか」に触れたという心の震えだけを、それ以降、モヤモヤとただ胸中で反芻することしかできない。 私にとって、下村富美はそういう才能だった。 『仏師』のプチフラワー版コミックスを読んだ時、「ああ、この漫画家さんはすごい。絶対来る」と確信したのだが、それ以降、下村はそれほど活躍することなく消えていってしまった。 後にイラストレーターとして多くのヒット小説の装画などを担当しているので、「消えた」と言ってしまったら失礼かもしれない。 しかし、その漫画作品が持つ、素晴らしい絵のクオリティーと奥行きのある物語は、「花の24年組」や「ポスト24年組」に匹敵するような才能であったと、今も思う。 もっと下村富美の漫画を読みたいと、ずっと願っているのです。
愛と誠 完全版

「愛と誠」読んでみた

愛と誠 完全版
かしこ
かしこ
【1〜4巻】 子供時代、愛ちゃんが蓼科高原でスキーをしていて事故りそうになったのを命懸けで助けた誠の額には大きな傷が出来てしまいました。その傷がきっかけで一家離散の憂き目に遭ったことで誠は不良になってしまいます。成長して再会した誠がグレてしまったことに責任を感じた愛ちゃんは更生させようと奮闘するのです。 あしたのジョーの矢吹丈もなかなかの不良でしたが、誠はさらに悪い奴ですね。命の恩人を信じたい愛ちゃんはボロボロになりながらも更生のチャンスを与え続けますが、誠はいつも裏切るし愛ちゃんの家柄までも利用しようとするんですよね。でもその「ここまでやるのか…!」の衝撃がいつも癖になるのでページをめくる手が止まりません。愛ちゃんがどんな仕打ちにあってもへこたれない芯の強さと変わらない可愛さを両立させているところに梶原一騎とながやす巧のマリアージュを感じました。 とはいえ完全版だとまだ4巻までしか出ていないので、まだまだ語り切ることが出来ません。7月から旧尾崎テオドラ邸で行われる原画展に合わせて読み始めたのに会期中までに全巻刊行されるんだろうか…。そして4巻までだと真の主役は岩清水なんじゃないかと思うくらい存在感がすごいけど、彼はこの先も活躍してくれるのか?!
仏師
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首

戦乱の世、死人のものを剥ぎとる盗賊二人。山城の領主の生首との出会いで…!?人間の本性をあばく、話題のブラックユーモアほか傑作短編集。
試し読み
花狂ひ

花狂ひ

『最初にかじったときは乾いた感じ。なのに中はジューシィ。噛めば噛むほどいろんな味がする、ザクロのようなマンガ』(竹宮恵子) 人の情と魑魅魍魎、現実と幻想が入り交じる世界が彩鮮やかに動き出す。下村富美の描く時代幻想物語集、電子版初登場! 『花狂ひ』『蝶の墓』『首」『水神』に加えて、単行本初収録となる『反魂』『鬼舞』を収録。
聖☆おにいさん

聖☆おにいさん

目覚めた人・ブッダ、神の子・イエス。世紀末を無事に越えた二人は、東京・立川でアパートをシェアし、下界でバカンスを過ごしていた。近所のおばちゃんのように細かいお金を気にするブッダ。衝動買いが多いイエス。そんな“最聖”コンビの立川デイズ。“笑い”でも世界を救う!聖人in立川。ブッダとイエスのぬくぬくコメディ。
仏像パンク

仏像パンク

仏像が人を殺め、犯し、喰らう時代……。 人の制御を離れた仏像「野良仏」を狩る 天下無双の仏像破壊屋・無道悪丸。外法と悪業をその身に宿し、立ちふさがる仏像はすべて仏壊す! 超涅槃級仏壊アクション!!!
ブッダ

ブッダ

いまから三千五百年ほどの昔、インダス川のほとりに住むアリアン人はバラモンを頂点とする身分制度を築いていた。そんな中、物語の主人公であるシッダルタが誕生する少し前、奴隷出身のチャプラはコーサラ国の将軍を助けたことがきっかけで彼の養子となる。そして、出自を隠して権力の座を狙うが、チャプラもやはり身分制度の呪縛からは逃れることができなかった……。ブッダが生きた時代とその生涯を描いた大作がここに始まる! <手塚治虫漫画全集収録巻数>手塚治虫漫画全集MT287~288『ブッダ』第1~2巻収録 <初出掲載>1972年9月号~1978年7月号 希望の友/1978年8月号~1979年12月号 少年ワールド/1980年7月号~1983年12月号 コミックトム連載
病室で念仏を唱えないでください

病室で念仏を唱えないでください

「縁起が悪い!!」「まだ生きてるよ!!」なんて物を投げられたりしますが、仏の教えは、よりよく生きるために役立つはず…そう願う坊主が、救急病院にいます。お肉も食べます。お酒も飲みます。残さずおいしくいただくのです。遅刻もします。つい怒っちゃいます。なんでしたら、頭を丸めてお詫びいたします。患者の命を救い、仏の教えを説き、ときに弔う。生と死の「あっち側」も「こっち側」も、僧侶にして救急医・松本照円におまかせあれ…!?
阿・吽

阿・吽

日本仏教の要である、比叡山延暦寺の開祖である最澄、弘法大師の名で日本人なら誰もが聞いたことがある空海。レオナルド・ダ・ヴィンチにも匹敵するといわれる日本史上、比類ない天才である、最澄と空海がまさに華麗に、繊細に、そして豪快に描かれる人間ドラマです! 平安の世、当時のニッポンを変えた! といっても過言でないこのふたりは、その青年期は人も羨むエリートコースを歩んでいたが………… 本作『阿・吽』は、『サプリ』『&―アンド―』で女性の心情を美麗な筆致で、細やかに描いてきた著者の新境地です!
ぶっせん

ぶっせん

同じ講談山に門をかまえる金々腹寺(きんきんぷくじ)と仏物専寺(ぶつぶつせんじ)。信者(ファン)が増え続け栄える金々腹寺に対して、貧乏寺の仏物専寺が“仏教専門学園”なる事業を始める!そこで、講談山すべてを本山にしようともくろむ金々腹寺は、新米坊主の正助(しょうすけ)を密偵として仏専(ぶっせん)へ入学させる!!――苦行、荒行、すべては授業!!日本初の青春仏教経済スパイ爆裂ハイテンションコメディ漫画「ぶっせん」登場。ピカピカに輝く若人達の煩悩が炸裂する!
5分後の世界

5分後の世界

戦慄のタイムリープ・パニックホラー!! 平凡な高校生・白綾大和は、謎の占い師から不思議な腕輪をもらう。「たった一度未来に行き、この現在に帰ってこられる」「いつの未来に行けるかは誰にもわからない」腕輪を使って跳躍した未来には――― 仏像が人々を虐殺する惨劇が広がっていた。一変した世界。大和は腕輪で過去に戻り惨劇を防ごうとするが、その未来は、腕輪を使った“現在”からわずか5分後の世界だった…! たった5分間で、世界を救う方法はあるのか!? 戦慄のタイムリープ・パニックホラー、開幕!!
仏ガール

仏ガール

仏像オタクの先生と一緒に京都府・奈良県・滋賀県の寺院を巡る、仏像漫画第1巻!「先生と一緒に…極楽に行ってみない?」絶賛スランプ中の城上彩(高2・美術部)。それを見かねた美術教師の江西真理が彩の手を取り、訪れたのは京都府の、とある寺院で……。人間関係や成績、将来について悩む彩たちを、先生が仏像美術と繋ぎ、答えを一緒に探していく、仏像美術×青春×ほっこりショート漫画。(目次)第1話 平等院『鳳凰堂中堂壁扉画』 (京都府・宇治市)第2話 興福寺『阿修羅像(八部衆)』 (奈良県・奈良市)第3話 六波羅蜜寺『空也上人立像』 (京都府・東山区)第4話 渡岸寺観音堂(向源寺)『十一面観音立像』(滋賀県・長浜市)第5話 永観堂禅林寺『阿弥陀如来立像(みかえり阿弥陀)』(京都府・左京区)第6話 仲源寺『目疾地蔵尊』(京都府・東山区)第7話 清源寺『木喰仏(十六羅漢像ほか)』 (京都府・南丹区)描き下ろし番外編も収録!!
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