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ヒライスという国に住む16歳の青年レヴィは魔術師団に所属していながら実は魔術を使うことができず、目的もなくただ生きているだけの日々を送っていました。
そんなレヴィが出会ったのが第十三王子である6歳の少年サフィール。
彼は常に何者かに命を狙われており、まるで身代わりのように周囲の人々が命を落とし続けていたので、「死を呼ぶ末王子」などと呼ばれていました
そんな2人が出会い、心を通わせてゆく中で互いに生きる意味を見出していく、美しい絵柄で紡がれていく王宮ファンタジーです。
しかし、その美しさはこの作品の持つほんの一面に過ぎませんでした。
話数を重ねると見えてくるこの物語に秘められた裏の顔とそれに連なる愛憎劇は、冒頭の2人の運命的な出会いからは想像もできない方向に広がっていきます。
BLレーベルの作品ですが、その枠を超えて読まれてほしい、ファンタジーとしてもヒューマンドラマとしても一級品の作品です!
2巻まで読了