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この作品の舞台は国王が亡くなったにも拘わらず、王妃が権力を維持するために、王子が国王に就任しないまま数年が経ったノルン王国。
国会議員であるルーシュを兄に持つ城の書庫番の少女・ルート・カッセルは、実は様々な国の言語を操ることができるマルチリンガルでした。
そんな彼女はある日、ノルン王国の王子・エミルの従者からエミルの語学の先生になってほしいと頼まれるのですが、ルートはそれをある理由から拒否してしまいます。
ルートが依頼を拒否した理由や兄・ルーシュとの関係性、そして、エミルが王子であるにもかかわらず本職の先生ではなくルートに先生を頼もうとした理由など、登場人物の様々な事情が絡み合い、やがて物語はノルン王国全体を巻き込む問題へと波及していきます。
この作品はそんな壮大な物語が美しい絵柄で繊細に描かれていく作品です。
1巻まで読了