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高校生でデビューし大人気作家となった早乙女は、自身初の恋愛小説の執筆に取り掛かるものの、恋愛シーンを書くことができないためにスランプに陥り、1年間もの間新作を出すことが出来ませんでした。
そんな折、担当編集が変わるということで現担当に呼び出されたのですが、そこで新しい担当編集として紹介されたのが高校の同級生・笹反(ささそり)だった、という導入から始まる物語です。
2人は高校の頃から知り合いだっただけでなく、2人だけしか知らないある"因縁"を抱えていました。
その因縁の鍵となっているのが、早乙女が高校時代に書いた小説。
その小説は「誰かの娯楽のために書かない」というのを信条としている早乙女が唯一「笹反のために」書いた小説でした。
笹反はその小説の中ではちゃんと恋愛が書けていたと言い、スランプを脱するためにこの小説を通して過去と向き合うよう諭します。
その"過去"というのがどういうものなのか、そしてそれが現在の2人の関係にどういう影響を与えているのか、"過去"と"現在"の2人の思いがリンクして描かれていく作品です。
1巻まで読了