4.0
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何気にリアルタイムで追っていた数少ない作品だったのですが、
控えめにいっても、最高のエンドだった。
未亡人の年上女性による高校球児への餌付け漫画。
グルメとラブコメとホームドラマのようなハートフルが混ざった話。
この作品のおかげで、フォロワー作品が沢山でましたが、やはりオリジナルは強いですね。(何が?)
正直言うと、どっちに転んでも、わだかまりが残りそうだったんですよ。
どっち・・・というのは、二人の関係性が進展もなくうやむやにして終わるのか、しっかりと付き合うのか。
最終巻の前まで、たぶんどっちかしかないだろうなと思ってました。
(まさかのフラれエンドもワンチャンあるかと思いましたが、なんとなく作風として、それはなさそうだったので。)
ただ、どちらにせよ、後味悪そうだなと思ったんです。
うやむやはうやむやで、ここまで登場人物に愛着もって成長を見守ってきたイチ読者としては、えーそれでいいの?となるし、付き合ったら付き合ったで、えーそんな安易でいいの?となるし(じゃあ、どうしろっていうんだよ、って感じですが…この複雑な捻くれ感情が悩ましいところです。)
んで、結局、そのどっちかだったのですが(ネタバレなので控えますが)冒頭の通り、まぁー良かったです。
上述の不安とか、なくなりました。
八雲さんの幸せはと、高校球児・大和くんの幸せとは、桜の下のシーンから、餌付けという二人の不思議な関係に相応しいくだりのエンドでした。
カバー裏で物語る感じや、表現がわかりにくかったりしてますが、まぁそういうことですよね。
八雲さんが明るく振る舞っているけど、元旦那さんに先立たれた悲しみから、色んな意味で救われてよかったです。
最後は、みんなで大団円な感じも、どこか懐かしく暖かいです。
久々に良い読後感を得られました。