犬を飼っているし愛しているからこそ
いきものがすきだから カレー沢薫
私は老犬を飼っていて、もう永くないというのを聞かされて早2年ぐらい。まだまだ長生きしてほしい。
でも現実を見つめると結構色々ネガティブというか暗い思考に囚われて、無償の愛を提供し続けてくれる愛犬を抱きしめながら枯れるまで涙が出る時がある。
そんな愛犬家だからこそ、というと語弊があるかもしれないけど
保護団体ってどういうシステムなんだろう、とか
世の中は実際どういう実態なんだろう、とか
そういうのはぶっちゃけとても気になる。
でもニュースでペットショップ問題とか暗い話題が出るとシャットアウトしてしまう。わかってるつもりだからこれ以上知りたくないと考えてしまう。
本作はそういうシステムというか、どちらかというと「なんでやってるのか」とかそういう人間のエゴみたいなところにも焦点が当てられていて、カレー沢薫先生はきっと生き物が超好きなんだろう、葛藤があってなんとかしたいんだろう、でも解決できないというのも理解しているんだな、というのを感じられる気がする。
とても深いツラい話もあり、人間のエゴというか業というかもあり。
でも犬猫かわいいよねっていうそこに帰って来る。
こんな絵でギャグテイストなのに泣かされるとは思わなかったなぁ。
2巻読むの怖いけど買ったので今から読む。
不意の悲しい展開にびっくりした。あの男の子いいこと言うじゃんね。