12月12日より始まった月刊コミックビームの新連載!マンバの新連載・読切情報トピックを見て、タイトルとサムネイル画像の色使いに惹かれて読んだのですが…もうこれ最高すぎでは???「こんなんほぼ海外マンガじゃん!!!」と大声で叫びたくなる絵のお洒落さ…!!**まずビームの表紙がやばい最高…!** https://i.imgur.com/ckRMplQ.jpg 主線がないカラー絵、独特のデフォルメ、吹き出しの尻尾が繋がってるところ、絵から漂う西洋の香りにもうベタ惚れです。しかもストーリーもめっちゃ硬派!しかも舞台がロンドン!好きになるところしかない…!! https://i.imgur.com/BuUJoly.png (『Lost Lad London』シマ・シンヤ 1話) 1話で好きなのがこの「電車とプラットフォームの隙間にご注意下さい」というアナウンスシーン…!! ロンドンの地下鉄といえば「Mind the gap」の放送と注意書きが有名ですが、それがさらりと環境音で表現されててめちゃくちゃ感動しました…!! 作品名「Lost Lad London」の「消えた青年」とは死んだ市長のことなのか、それとも別の人物のことなのか…。そして作中たびたび現れた紙飛行機の暗示が気になります…!早くも第2話が楽しみです。 ……っていうか、シマ・シンヤ先生 is 誰???ネットに情報が全然ない…マジで何者なんだ。 【公式サイト&試し読み】 Lost Lad London | ビームコミックス | 月刊コミックビーム https://comicbeam.com/product/Lost%20Lad%20London/ >【あらすじ】 アル・アドリーは、養親から自立するため冬休み中もアルバイトに励む予定の、ロンドンに住むカラードの大学生。ある日、友達とメッセージのやり取りをしながらイーリング・ブロードウェイ行の電車に乗ると、その2日後テレビは市長のキング氏が地下鉄で刺されたという事件一色となっていた。 >アルが買い出しに行こうと鍵を探していると、一昨日着ていた上着のポケットに血塗れのナイフが入っていることに気づく。そこへ来客があり、警察を名乗る男(エリス警部)がやってきて…。
@たか

(追記)何者なんだ…とか言いつつ、絵柄にめちゃくちゃ見覚えがあったんですよ。Twitterで見たことある、ディズニーとかスター・ウォーズの主線がない海外っぽいイラストを描くアーティスト。しばらく見てなかったので、あの人だれだっけと自分のアカウントを探すも見つからず。
が、作品名で検索してたらご本人のアカウント見つけました。ビンゴだった!!!!!(歓喜)やっぱりか…!

格好良すぎて超お洒落!!ロンドンの大学生が市長殺人事件に巻き込まれるにコメントする
ふしぎの国のバード
外国人視点の開国後日本
ふしぎの国のバード
ゆゆゆ
ゆゆゆ
原作となるイザベラ・バードの本は読んだことがある。 でもこれほど情景豊かに想像はできなかったし、イザベラ・バード視点のみなので、やはり周辺情報が客観的に描かれる漫画はやはり違う。 絵があると、それがすべて本当のように引っ張られてしまうのが弱点と何かで読んだ。 でも、自分だけの想像力では描ききれない、田舎の恐ろしいほどのノミやその他虫、そして不衛生さ。 それらが日常の様子として描かれ続けているので、漫画とはすごいものだなと思い知らされた。 そもそも、バード女史、よく行ったな。肉もないのに。 また、環境だけでなく、懐からボトルに入れた筆を取り出し記録をしたためる鶴吉の一連の仕草。 大人になったことを誇りに思う女の子の表情。 細やかな当時の人々の日常が、ドラマの何気ないワンシーンのように描かれていて、今は消え失せた文化を知らされる。 ちなみに、ヨーロッパより難儀な雑草が多い日本で、バード女史が農民が勤勉に働き雑草を刈るから「雑草がない」と表現したコマに、フフとなった。 有名な場面ですね。 キリスト教的な倫理観が根付いている現代の我々が、当時の日本へ気軽にトリップできる、すてきな漫画です。
キメねこの薬図鑑
数gで宇宙や神へと至る物質 #1巻応援
キメねこの薬図鑑
兎来栄寿
兎来栄寿
SNSで大人気のキメねこさんによる、自称「卓越した道徳的書物」。表現の自由の極北を驀進していく1冊です。 大麻やLSDから始まり、さまざまな合法市販薬から海外で売られているキノコや薬物などの詳細なレポートマンガ、また自身が逮捕された際の留置場生活のレポートマンガなどが盛り込まれた内容です。フィクションで実在のものとは関係ないとのことですが、良い子のお友だちは真似しないでくださいね。 担当編集は『地元最高!』、『ゴールデンドロップ』、『ごくちゅう!』などでもお馴染みの草下シンヤさんということからで、内容とクオリティについては一定の安心感が生まれます。 かわいいフルカラーの絵でありながらリアルに描かれるさまざまな薬物やその使用レポート、世界の見え方の変容などはマンガという媒体の長所を生かし切っており、視覚的に解りやすく描かれています。自分と世界の区別がつかなくなるさま、音が見えたり味が輝いたりするさま、幻視や幻覚、圧倒的感謝……。 幾何学的模様が見えてくるのは、自然界において存在する黄金比のように視覚野と生命科学が生む美しい秩序であるという節などは、なるほどと得心しました。 ″神への直通回線″と呼ばれる宇宙最強の幻覚剤「アヤワスカ」など、自分では絶対に使いたくはないものの好奇心はそそられる対象についても詳述されていき面白いです。 「TDLでLSD」 「真昼のエレクトリカルパレード」 「★大麻(ガンジャ)に感謝――――――!!」 「成人は4錠、しかし聖人であれば20錠以上は飲んでおきたい」 などなど言語感覚の良さに笑わされてしまうところも多々。 他方で、 「存在するのは、毒だと分かっていても、刹那的な夢を見ようとして、取り憑かれ、堕落してしまう人間の悲しき性だけである」 といった名文もあり、さまざまな味わい深さがあります。 『ミッドサマー』のトリップ描写は解像度がとても高く正確、などの普通に生きている上ではまず見聞きしない類の情報に溢れており、普段刺激されない部分を刺激してくれます。 「絵描きの不幸はある意味で幸いである なぜなら漫画の出力を誘うためだ」 で始まる、大麻取締法違反で逮捕された際の モノクロで描かれる留置場レポートも面白く、作者のエッセイ系マンガの上手さを感じさせられます。いえ、フィクションだそうですけどね。 「ここが留置場かぁ〜  テーマパークに来たみたいだぜー」 と野原ひろしになってる場合ではない、とツッコミを入れたくなるところや 「今ち◯かわってどうなってる?」 「ち◯かわも牢屋入ってるよ」 といった会話にも笑わせられました。 終盤で出てくる、普通に生きるのには向いていなかった筆者が語る 「創作の世界だけは人格的な部分にとらわれず  最終的な成果物のみで評価してもらえる  極楽浄土です」 という言葉は胸に残りました。 大麻の合法化についてはさまざまな議論もありながら、世界的な潮流としては合法化される国が増えてきていることも言及されています。まともな議論の土台となる知識を得ようとしても、日本では違法であるためまずその第一歩が難しい状況にはあり、そういったときにこうした作品の存在がその一助になることはあろうと思います。
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