闘病ギャグマンガという渾身のジャンル
腸よ鼻よ 島袋全優
連載版を読んでいるのですが、序盤はしょっちゅう取材による休載報告(入院)が登場。
さらに総理大臣も使っていた薬とやらも合わなかったと書かれていて(潰瘍性大腸炎の患者さんの救世主的な薬と聞いたことあるんですけど)、ギャグエッセイなのに、だんだん心配が増してきます。
しかし
「闘病ギャグエッセイ」であって、ただの「エッセイ」あってはならない。
という厳しい基準のお陰で、すごく大変そうなことが書かれているのですが、ギャグになっています。
深夜にクスクス笑って読んでいます。
話の持っていきかたが上手です。
この人はギャグに進むべきだと見出した、初代担当さんはすばらしいです。
この漫画はおもしろいぞと聞いたとおり、おもしろいです。
連載開始した当初から応援してる最高の闘病エッセイ漫画!!沖縄の専門学生だった島袋全優先生が、入退院を繰り返しつつカエルのオッサンでデビューし大腸を摘出するまでの物語…!
最初にかかったクソみたいな医者、頼りになる先生(スネーク)、担当との出会いと商業誌デビュー、愉快な島袋家etc…。
この漫画なにがスゴイって面白くないエピソードがない!!
休載すら作品の一部と化していて笑ってしまう。これがインスタレーションというやつか。
いや、本当は笑い事じゃないんだけど、島袋先生が凄まじく辛い病状をこんな面白い漫画にしてしまうせいで、「絶対生きて帰ってきて漫画にするな」と安心してしまう。
ちなみに「私が推さなきゃ誰が推すんだよ(使命感)」という気持ちで、次にくるマンガ大賞2019で投票したところ、無事WEB部門3位を受賞しました。
連載はいよいよ先生が「全摘」を決断する佳境に差し掛かっています。どうかラストまでこの面白さをキープしたまま駆け抜けてほしいです…!!
https://tsugimanga.jp/winner2019-web.html
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