子供の頃、広島に住んでいて、原爆や戦争に関する授業はたくさん受けてきた。
当時の感覚は分からないまでも、広島に住んでいる人から語られる話はとても強く、嫌というほどに擦り込まれてきた。
通っていた小学校は全ての教室の本棚に『はだしのゲン』が置いてあり、雨の日に少しずつ読み進めていた。
読むたびに冬だろうが手汗をかき、夏だろうが血が冷えるようだった。
とにかく恐ろしく、こんなことは二度と繰り返してはならない、誰にも経験させてはならないと強く思った。

そして、この漫画である。
まさか、現代の原爆資料館から原爆投下されるその日にタイムスリップしてしまう主人公。
それを考えただけでもう恐ろしすぎる。
主人公にとってあまりに突然のことでリアリティが希薄なのかわりと平然としていて、ほんとに?と思うが、そうか、生きるのに必死なのかもしれない。
ダメだ、読むのがつらい。
と思うものの、どういう話に落としどころを持っていくのか行く末を見守りたい気持ちとせめぎ合う。
戦争を、原爆の辛さを机上で知っている主人公が現場で何を見出すのか。
現代の人にとっては3.11の記憶がいまだに鮮烈に残っているはずなので、状況が違うとはいえ、その記憶と3.11当時の感覚を上手く利用してその恐ろしさを伝えようとしてくれている。
彼は現代に帰れるのか。
この経験を経て何を志すのか。
我々は、決して忘れてはならない。これが何を意味するのか改めて考え、伝え引き継いでいかなければならないのだ。
風化させてはならない。
デリケートな原爆や3.11のことを扱うことで批判するひとは出てくるだろうけど挫けず最後まで描ききって欲しい。

読みたい
クジマ歌えば家ほろろ

妙なリアリティのある奇妙な鳥人間と居候コメディ!

クジマ歌えば家ほろろ
吉川きっちょむ(芸人)
吉川きっちょむ(芸人)
めっちゃくちゃ好きです!! 中学一年の鴻田新(こうだあらた)が学校からの帰り道に出会ったのは腹をすかせた奇妙な人型の鳥みたいな人語を話す生物・クジマ。 聞くところによるとロシアから来たという。 日本食が食べたくて来たというが…。 いろいろあって翌年の春にロシアに帰るまで住むことになったクジマと鴻田家のホームコメディ! https://gekkansunday.net/work/4466/ 1話あたりそこまで長くない話で、寒くなると日本に来て暖かくなるとロシアに行く渡り鳥みたいなやつに居候されるっていう奇妙な設定が素晴らしくハマって面白いです! 奇妙な鳥ってだけでも面白いのに、ロシアから来てるからロシア語話せるしロシア料理作れるし、たまに外国人みたいな「分からないデス」みたいなとぼけ方を入れてきたり、ブチ切れるとロシア語で罵倒したりともう、面白い! 単純にロシア人の留学ものとして見てもいいのかなって思ったら、最悪、虫食べて生きていけるっていう、それはもうマジで鳥じゃんっていう部分も垣間見せたりでクセになる! 紺野アキラ先生、いままで読切も漏れなく全部面白かったので、連載始まって本当に嬉しいです! ホラーも面白かったので、この鳥にも少し怖さがある気もしますが、ホラーとコメディって表裏一体なので楽しみです。
バグエゴ

2話目が読めるか分からない最高の1話!

バグエゴ
吉川きっちょむ(芸人)
吉川きっちょむ(芸人)
面白かった! 掲載される漫画が、第1話というコンセプトの新増刊「ヤングジャンプダイイチワ」に掲載されてるわけですが、他の新人作家さんたちとは明らかに別枠で圧倒的でした! 原作は、みんなご存知『ワンパンマン』『モブサイコ100』のONE先生! 作画は、ヤングジャンプ本誌でも連載中『カタギモドシ』で圧倒的作画力の設楽清人先生! このタッグはアツい!! 転校生・羊谷真は、クラスで関わるなと言われている気弱な少年・黒道武弘と隣の席になり、昔イジメられていたことと人生を上手く生きる裏技を教える。すると、黒道からはあるもの見せられる。それは、人知れずこの世に存在していたバグのようなもの、正真正銘の「裏技」で…。 高校生男子二人の青春SF(すこしふしぎ)かと思ったら、不穏さもありどうなってしまうんだ、とこの先が気になりまくる1話でした! 青春の楽しさ、からの落差、からの突き上げが最高でした! ONE先生、『ワンパンマン』の原作やりながら、 『バーサス』のシナリオ原作もやって、 https://natalie.mu/comic/pp/versus 『バグエゴ』も文章での原作ということで、めちゃくちゃ忙しいんだろうな…。 https://twitter.com/ONE_rakugaki/status/1651247115530809344 第2話が、いつどこで読めるのか今から楽しみです!
うちらはマブダチ

自分と友達はどうだったかなと思い出して浸ってしまう

うちらはマブダチ
吉川きっちょむ(芸人)
吉川きっちょむ(芸人)
やまもとりえ先生の、大学時代から現在までの少し変わった友人たちとの思い出の日々を描いたコミックエッセイ。 同じ内容をポッドキャストでも話してます。 https://open.spotify.com/episode/5WjmBjW1p7GmQXsDWxLJUW?si=d199b921940442c2 読み始めてすぐ「いつも谷間が見えている友人Yちゃん」というバズった投稿を見たことがあったのを思い出ました。 https://twitter.com/yamamotorie/status/1595362304576868352 作者さんが「大好きで仲が良い私の素敵な友達をぜひ知ってほしい」と紹介してくれてるような形だからこそ、読んでいると自分の友達もぜひ紹介させてくださいよ、という気分になってきて楽しかったです。 自分の学生時代の友人たちとの思い出がいろいろよみがえってきました。 エッセイなので、フィクションのように特別ド派手なドラマがあるわけじゃない、でも等身大の青春劇がそこにある。それがいいんですよね。 美大ならではのクリエイティブな話もあるけど、基本的には普遍的な友達の話。 そして、なんといっても一冊としての構成が素敵でした。 困ったときに友人が助けてくれた最高の人生だったんだなと。そしてこれからもそれが続くと思うと最高です。 どの友人のエピソードも面白くて、その個別の友人紹介の話があったからこそ、最後のエピソードに集約されて際立って輝いて見えて、感動しました。 同時に、男同士の友人グループだともしかしたらこうはならないだろうなっていう羨ましさもありました。男同士は楽しさを共有はしても弱みはあまり見せないこともあるから。 読んでるときの感覚としては、友達の結婚式の新婦側の仲良したちでの出し物とか、学生時代の写真のスライドショーとか見てどういうふうに仲良かったのかなーと想像したときの、最高に楽しい青春の「中身」をしっかり見せてもらった気分でした。 共感ポイントとしては、「自分たちの用語辞典作ったな~!」って思いました。 小さい界隈だけで通じる用語・共通言語ができて集団としての絆が熟成されていく感あって楽しいんですよね。秘密の合言葉みたいで。 ふわっと思い出した自分のエピソード ・Nくん、高校で誰とも全くしゃべったことなくて会話はいつも筆談していたらしく、大学で僕が普通にNくんと話してるのを見られて「どうやってあいつの心開いたんだ!?」って驚かれたことがある。そのNくんは窓が割れたままの部屋にずっと住んでて、いつもお菓子でお腹いっぱいにしてた。 ・Mくん、子供がどうやってできるか知らなくて、植物みたいに受粉するものだと思って通学で乗る満員電車に毎朝めちゃくちゃ緊張してた。その反動か、気づいたらテニスサークルに入って遊びまくってた。 などなど。 一気に読むのもったいないので、ちょびちょび1日2ページずつとか少しずつ読むのもいいかも。とはいえラストはどうやっても一気に読んでしまうはず。
緑の予感たち

最高の漫画が始まった予感

緑の予感たち
吉川きっちょむ(芸人)
吉川きっちょむ(芸人)
なんだこれ…。すごい。好きすぎる。 奇妙で現実的で不思議で具体的な夢を見ているような…読んでるうちに引き込まれて実際に手触りを感じられるような漫画だった。 トーチwebで始まった新連載『緑の予感たち』がちょっとスゴイです。 https://to-ti.in/product/midori-no-yokan 短編連載なので、1つ目「カッパの理髪店」を読んだ現時点での感想になる。 どこかで見覚えがありそうな、誰しも馴染みのありそうな風景。 奇妙でありながらファンタジーと呼ぶには地に足がついていて、日常の延長線上に実在するんじゃないかという感覚がしっかりとある。 唐突、だけど必然。 物語は不思議な冒頭から、リアルなバイト事情、そして煮え切らない男女の恋模様へと、主題と場面がコロコロと変わっていく。 そこがミソかもしれない。 どこが話の軸になるんだろう、誰が主役なんだろうと読んでいくと気付けば登場人物たちのギリギリ読み取れそうな関係性のリアリティに絡めとられ、読者の視点は次に何が起こるのか出来事を素直に追うだけの目になっていく。言葉の端々と表情から読みとろうと夢中になる。 それは、現実の男女の関係性に対して巡らせる思考のはずだった。だったのだが、その真っ只中へ唐突に放り込まれた非現実にかき乱されるも、不思議とこいつが妙にしっくりくる。 それは全くの無関係な非現実ではなく、まさにこの心のありようこそが核になった非現実だったからだ。でたらめだけど、そこにはきっちりと心情の筋が通っている。故に納得できてしまう。 ここに持っていくまでの腕力がすごい。 この話の転がし方、派手じゃないのに予想が付かずに最後まで分からない展開の面白さは、映画『スリービルボード』を彷彿させる。 絵も最高に良かった。 コマの中の線の情報量、線の柔らかさ、微妙な表情の変化、光と影の付け方、全てがこの話にしっくりくる。 短編連載でおそらく不定期掲載なので、単行本になるのは2024年だと思うけど、早くも単行本を買いたい。 読んだあとに、これは持っておきたい…棚に並べたい…手に持ちたい…という所有欲が溢れてくる。
あくたの死に際

「小説を書く」という行為でここまで盛り上がる物語を僕は知らない

あくたの死に際
吉川きっちょむ(芸人)
吉川きっちょむ(芸人)
ここ半年で始まった新連載の中でトップレベルで心動かされてる作品。 脳が喜ぶ大興奮のドラマの作り方。凄まじい高揚感。 憧れに本気で踏み込めない人はもちろん、小説や表現が好きだったりチャレンジする人を見るのが好きな人にはぜひ読んでみてほしいです。 https://urasunday.com/title/2272 【あらすじ】 会社員、黒田マコト、31歳。いい会社に入って仕事も要領よくこなして結果も出てて、彼女とも結婚が視野に入ってて順風満帆。すべては順調に見えたが、真面目すぎる黒田は実生活の小さな積み重ねによって心を病んでしまう。そんな時、学生時代の文芸部の後輩・黄泉野季郎(よみの・きろう)と再会する黒田。 売れっ子小説家になっていた黄泉野に焚き付けられ、休職期間を利用して再び小説を書いてみることに。 やがて、黒田の人生は大きな変貌を遂げ、小説業界に大きなうねりを生み出すことになる・・・。 アプリ「マンガワン」で連載中。10/19に1巻が発売します。 スカッとした読み味のエンタメ性と、じとっとした文学性のバランスが絶妙です。 心情と描写がすごくマッチしていて漫画ならではの表現が素晴らしい。 セリフがすごく練られているのが分かる。鼓舞してくれる意味でも、痛いところを突かれる意味でも刺さってくるフレーズが多い! 毎回、次の話への引きが上手すぎるし、1話ごとに主人公の才能を予感させるシーンをちゃんと出してくれるから毎回テンション上がる。それでも当然、一筋縄ではいかない。 「小説を書く」という題材で起こり得る展開じゃないことが起きていてすごい。スピード感や迫力がスポーツ漫画で見られるようなアツいやりとりだったり、映画『サマーウォーズ』で鼻血出しながら暗算するような躍動感があってテンション上がる演出がきて最高です! 主人公の黒田は、人の目を気にして常識にがんじがらめに囚われて本心を隠してしまうような人なので、後輩の黄泉野の才能を目の当たりにして、真剣に小説家を目指すことを諦める言い訳を自分で作ってしまっていたんですね。ただ後輩の黄泉野だけは、黒田が良識を捨てて自分をさらけ出したすごい文章を書けると知っていたんです。 この二人の関係性がめちゃくちゃ良いんですねー! 黒田は器用だからこそ、一般社会で上手に立ち回れてしまうけど、売れっ子の小説家である黄泉野が、誰よりも、黒田本人よりもその才能を信じてくれているのがいい。黄泉野だけは黒田の不器用な器用さの奥にある狂気を認めているんです。 黒田的には、後輩の黄泉野の才能に嫉妬して一度は夢を諦めた部分もあったので、当然一番認められたい人は黄泉野で、その黄泉野に後押しされるからこそ、暗闇に一筋の光が差す。俺だってやってやる、という原動力、燃料になって外野の足を引っ張る言葉を全て黙らす展開がアツい。 自分のことを普通の人だと思ってやりたいことを押し込めていた人が、いざ動き出してみると、いろいろ常軌を逸していることが分かっていくのってテンション上がりますよね。 常識人ぶっていた人の才能がだんだん周囲にバレていく様子に、読んでいて快感が溢れていく。読んでいると頭の奥がカーっと熱くなっていく。こいつも天才なんだろうなっていうのがビンビンに伝わってくる。 「作家なんて社会不適合者ばかりなんだから」って黄泉野のセリフがあるんですが、二人ともしっかり頭のネジが外れている。他人からの視線を気にしていた黒田はネジを締めていたんですが、それを黄泉野が外しに来たような形になってて…良い。そもそも黄泉野に小説書くの勧めたの黒田だし、この相互に引っ張り上げ合ってる感じ。 竹屋まり子先生の漫画を読んだのは『あくたの死に際』が初めてなんですが、前作『女心@男子高校生』『井戸端は憑かれやすい』読んでみるとちょっと特殊なシチュエーションのBLコメディという感じなんですね。 BLの事情に全く詳しくない上での個人的な見解ですが、BLを描いていた漫画家さんが青年漫画を描くと、登場人物たちの友情とか嫉妬とかいろんな気持ちの矢印が繊細で上手に関係性に落とし込めていて深みが増してより面白くなる傾向にあるように感じます。 ヤマシタトモコ先生、『女の園の星』の和山やま先生、『ダブル』の野田彩子先生とかそうかな?江野スミ先生だったり、『光が死んだ夏』もそうかも。挙げ始めたらきっとたくさんあるかと思いますが。 キャラの間に、友情以上の複雑な気持ちが重層的に折り重なっている。 BL作家さんたちは、気が向いたらぜひどんどん青年漫画を描いていただきたい。それをいっぱい読みたい…。 小説家と才能がテーマのものだと『響~小説家になる方法~』は暴力的なまでに圧倒的な小説の才能で全員なぎ倒していく剛腕なタイプの話ですが、『あくたの死に際』は才能があるかないか関係なくとにかくやるんだ、という熱量と人間関係のドラマに重きを置いてるように感じるので、アプローチも描きたいことも全く違うのも面白いです。 実写化するだろうなと勝手に楽しみに思っています。
全知的な読者の視点から

縦スクロール漫画の人気作品がめちゃくちゃ面白かった!

全知的な読者の視点から
吉川きっちょむ(芸人)
吉川きっちょむ(芸人)
最近、縦スクロール漫画をいろいろ読み漁っているところです。 この『全知的な読者の視点から』を読み始めてまだまだ序盤ですが、いろいろ読んだ中でも特に面白かったです! https://manga.line.me/product/periodic?id=Z0000822 平凡なサラリーマンのキム・ドクシャ(金独子)が、趣味でWeb小説『滅亡した世界で生き残る3つの方法』を中三から10年以上も毎日読み進めていたがついに最終話となってしまう。 その小説には最初こそ読者は何人かいたものの最後の方は自分しかいないようだった。 読み終わると突然、世界に異変が起こり、これまで読んできたファンタジー小説『滅亡した世界で生き残る3つの方法』に起こっていたことと全く同じ状況が目の前で繰り広げられていく。 自分だけが、これから起こる出来事のすべてを「読者の視点から」知っている状態で、モンスターが現れ特殊能力を手に入れ、人間同士でさえ殺し合いに発展していく滅亡していく世界で生き抜いていく! ファンタジー的なことが巻き起こりますが、登場人物も世界も一応現実の延長線上ですし、ピリッと緊張感漂うシリアスな状況で、絵も上手いのでかなり引き込まれます! ゲームのメニュー画面みたいなものが出てきたり、レベルや能力もあるので、いわゆる「強くてニューゲーム」的なシステムかと最初思ったんですが、微妙に違うのが面白いところ。 こういうのでよく見られるようなタイムリープしたり、やり直すような形ではなく、あくまで読者として、知識として知っているというのがポイント。 というのも、読んでいた小説の主人公ユ・ジュンヒョクこそが何度もやり直している最強の男として存在しているから。 それでも、あくまで知識だけとはいえ、知識こそ武器です。 知識があれば、どうやって強くなればいいか、誰と仲間になればいいかもこの先の展開で何を準備したらいいのかも分かるので、アドバンテージとしてかなり強い! どうなっていくのか楽しみで仕方ありません。 「トッケビ」という、妖怪?妖精?の存在と、彼らが「星座」に対してこの状況を配信するという形は、ある意味デスゲームで富豪が配信を見てる状況のようで面白いですね。 規模が世界規模だから人知を超えたそういう形になってるのかな? 「星座」という概念は、神様みたいなものでしょうか。 神話で語られたり、歴史上の偉人だったりした人たちが宇宙のどこかからこっちを覗き込んでるような。 そして配信を通して化身と呼ばれる人間(プレイヤー達)に投げ銭したり、直接能力やスキルを授けるような支援をしていくものとなっています。 韓国発のマンガでも日本へローカライズされたときには、名前や地名などなど日本のものになることが多いですが、こちらは主人公の名前・ドクシャに意味があるからなのか、韓国の名前や地名のまま。 個人的には無理に日本っぽくしなくてもと思うこともあるのでこうやって読むのも好きです。 第1話で語られますが、ドクシャは韓国語で「一人っ子」という意味もあるようですが、父は「強い男になれ」という意味で付けたとのこと。
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ジャズに心打たれた高校3年生の宮本大は、川原でサックスを独り吹き続けている。雨の日も猛暑の日も毎日毎晩、何年も。「世界一のジャズプレーヤーになる…!!」努力、才能、信念、環境、運…何が必要なのか。無謀とも言える目標に、真摯に正面から向かい合う物語は仙台、広瀬川から始まる。
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あとかたの街

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太平洋戦争末期の昭和19年、名古屋。木村家次女・あいは、国民学校高等科1年生。青春真っ只中にいるあいの関心は、かっこいい車掌さんに出会ったことや、今日の献立のこと。自分が戦争に参加しているなんて気持ちは、これっぽっちもなかった――。しかし、米軍にとって名古屋は、東京や大阪と並んで重要攻撃目標だった。少女・あいにとって、戦争とは、空襲とは、空から降り注いだ焼夷弾の雨とは、一体何だったのだろうか。
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戦中戦後の広島を舞台に、たくましく生きる少年たちを描いた名作漫画が、電子版で登場! 敗戦まぢかのヒロシマの町、食糧難でうえる子どもたち。人々は疲弊していた。下駄の絵付けで生計をたてる中岡家は貧しくとも、国民学校2年生のゲンたち兄弟は元気に育っていたが、戦争に批判的な父の言動から、近所からは疎外されていた。そして、ついに「あの日」がやってきた……。
ましろ日

ましろ日

「加瀬ひかり(27)。安芸信用金庫・広島支店、営業。」「田所順平(16)。高校2年。部活、合唱部。」「若山正太郎(16)。中卒。職業、病院清掃。」同じ町に住む3人は、いまだお互いを知らない。だが、彼らには共通点がある。そして、やがて彼らは出合うだろう。ひとつの言葉の下に、ひとつのつながりの下に、そして、ひとつの覚悟の下に――。現代の広島を舞台に、苦難を抱える人々の絶望と奮闘、希望を描く 骨太ヒューマンドラマが、いま始まる。
とろける鉄工所

とろける鉄工所

超ほのぼの時々デッド・オア・アライブ!!「うちの旦那は目玉が焼けます。溶接で。」鉄工所を舞台にした、ハートウォーミングコメディの新境地!広島の小さな鉄工所。ワンマン社長のもとで毎日あくせく働く男たち。鉄を溶かしたりくっつけたり、ロボットの足場を作ったり、感電したり、火傷したり。そしてそれを支えたい娘と、寄り添う妻。世知辛いけどあったかい、溶接デイズへようこそ。
平太郎に怖いものはない

平太郎に怖いものはない

平太郎は16歳。高校へは行かずに、お好み焼き店を営んでいる。夏のある日から、平太郎の身の周りで様々な怪異が起こりはじめた。なにかの祟りのようだが、はっきりとはわからない。そういえばこの間、触れてはいけないものに触れてしまった気がする。周りの人は心配するけど、本人はどこ吹く風である。平太郎に怖いものはない。でも、本当にそうなのだろうか…… 現在の広島県三次市に実在した若き藩士・稲生平太郎が、実際の出来事として語り継いだ妖怪実見譚『三次実録物語』を基に描く、多種多様な妖怪たちと、恐怖に強い耐性を持つ主人公・平太郎の物語。
ナインピークス NINE PEAKS

ナインピークス NINE PEAKS

真汐樂(ましおがく)は父と2人暮らしの高校1年生。入学早々上級生と乱闘騒ぎを起こし停学処分となった矢先、突然の事故で父を亡くす。父の通夜の晩に、父との思い出である堤防釣りに出かけた樂は、海に落ち22年前にタイムリープしてしまう。そして樂を海から助けたのは、他ならぬ自分と同い年の父・春実だった。春実の両親(樂の祖父母)に気に入られた樂は、宮城樂として真汐家に居候することに。そして、祖父のはからいで父と同じ青波高校に通うことになる。22年前の玖嶺の街は不良だらけ。樂は父と2人でこの街の頂点を目指す!!
ペリリュー ─楽園のゲルニカ─

ペリリュー ─楽園のゲルニカ─

昭和19年、夏。太平洋戦争末期のペリリュー島に漫画家志望の兵士、田丸はいた。そこはサンゴ礁の海に囲まれ、美しい森に覆われた楽園。そして日米合わせて5万人の兵士が殺し合う狂気の戦場。当時、東洋一と謳われた飛行場奪取を目的に襲い掛かる米軍の精鋭4万。迎え撃つは『徹底持久』を命じられた日本軍守備隊1万。祖国から遠く離れた小さな島で、彼らは何のために戦い、何を思い生きたのか――!?『戦争』の時代に生きた若者の長く忘れ去られた真実の記録!
アルキメデスの大戦

アルキメデスの大戦

戦艦「大和」を阻止せよ!!! 日本の未来を1人の数学の天才が変える!? 時は1933年。日本海軍の中枢・海軍省の会議室で、次世代の旗艦を決める新型戦艦建造計画会議が開かれ、2つの陣営が設計採用を争う事に。これからの海戦を見据え、高速の小型戦艦を打ち出す“航空主兵主義”派に対し、海軍内で権力を握る“大艦巨砲主義”派の計画は、世界でも類を見ない超巨大戦艦の建造だった――!!
ジパング

ジパング

200X年のイージス艦が、1942年にタイムスリップしたならば――。“来(きた)る”太平洋戦争が、その先の“みらい”が激震する!!――海上自衛隊所属、最新鋭イージス艦「みらい」、謎の暴風雨に遭遇(そうぐう)。そしてすべての僚艦(りょうかん)、失踪(ロスト)……。やがて、1942年・ミッドウェー海戦域のド真ん中に“出現”した「みらい」は、撃墜(げきつい)された海軍将校を救助。そして、「歴史」は塗り替えられる――!!講談社漫画賞受賞。圧倒的なイマジネーションで描き出される、歴史横断超大作!
風太郎不戦日記

風太郎不戦日記

山田誠也、のちに「忍法帖」シリーズでその地位を確立する大作家・山田風太郎は、昭和20年、医学生として東京にいた。時は太平洋戦争末期、同世代の若者は、みな戦地へ。しかし体調不良で召集を見送られた誠也は、お国のために体を張れない葛藤を抱えながら、日々を送っていた。そんな彼が当時の世間を、そして日本をどう見ていたか。克明に綴られた日記を、令和の今だからこそ、コミカライズ。個性派漫画家・勝田文がユーモアを交えて描く風太郎と昭和20年は、必読ものです!
新装版 凍りの掌 シベリア抑留記

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小澤昌一は東洋大学予科生。東京・本郷の下宿先で銃後の暮らしの中にいた。戦況が悪化する昭和20年1月末、突然名古屋から父が上京し、直接手渡された臨時召集令状。北満州へ送られた後、上官から停戦命令の通達、すなわち終戦を知らされる。実弾を撃つことなく終わった戦争だったが、その後ソ連領の大地を北に向かわされ、ついにシベリアの荒野へ。待っていたのは粗末な収容所と、地獄のような重労働だった。 シベリア抑留の極限状況を生き抜いた著者の父親の実体験をもとに描かれた衝撃作、待望の新装版!
月に吠えらんねえ

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□(シカク:詩歌句)街。そこは近代日本ぽくも幻想の、詩人たちが住まう架空の街。そこには萩原朔太郎、北原白秋、三好達治、室生犀星、高村光太郎らの作品からイメージされたキャラクターたちが、創作者としての業と人間としての幸せに人生を引き裂かれながら詩作に邁進する。実在した詩人の自伝ではなく、萩原朔太郎や北原白秋らの作品から受けた印象をキャラクターとして創作された、詩人たちと近代日本の業と罪と狂気の物語。
あとかたの街

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太平洋戦争末期の昭和19年、名古屋。木村家次女・あいは、国民学校高等科1年生。青春真っ只中にいるあいの関心は、かっこいい車掌さんに出会ったことや、今日の献立のこと。自分が戦争に参加しているなんて気持ちは、これっぽっちもなかった――。しかし、米軍にとって名古屋は、東京や大阪と並んで重要攻撃目標だった。少女・あいにとって、戦争とは、空襲とは、空から降り注いだ焼夷弾の雨とは、一体何だったのだろうか。
はだしのゲン

はだしのゲン

戦中戦後の広島を舞台に、たくましく生きる少年たちを描いた名作漫画が、電子版で登場! 敗戦まぢかのヒロシマの町、食糧難でうえる子どもたち。人々は疲弊していた。下駄の絵付けで生計をたてる中岡家は貧しくとも、国民学校2年生のゲンたち兄弟は元気に育っていたが、戦争に批判的な父の言動から、近所からは疎外されていた。そして、ついに「あの日」がやってきた……。
総員玉砕せよ!! 他 【水木しげる漫画大全集】

総員玉砕せよ!! 他 【水木しげる漫画大全集】

<「水木しげる漫画大全集」FINAL SEASON!>「ゲゲゲの鬼太郎」「悪魔くん」といった代表作はもちろん、幻の貸本や新聞掲載の1コマ漫画まで、あらゆる水木漫画をコンプリート。未収録原稿や、カラーイラストなども余すことなく収録した唯一無二の完全版をお届けします。京極夏彦責任監修『水木しげる漫画大全集』第3期全35巻刊行開始!! 『水木しげる漫画大全集』(1968-1973)、第3期、第17回配本。★収録作品「白い旗」「敗走記」「総員玉砕せよ!!聖ジョージ岬・哀歌」 ★解説「戦争は、本当にダメだ」のん(女優・創作あーちすと) ★資料編 ★初出一覧 ★付録「茂鐵新報」334号(通巻102号)・ある日の一言「あのころのことはよく覚えている。戦友がみんな死ぬからねえ……」・荒俣宏氏 特別インタビュー 知の巨人が語る水木しげる―― その三(ほか) 自身が配属されていた、臨時歩兵第二二九大隊(ズンゲン支隊)をモデルに、玉砕を命じられた部隊の運命を描いた、『総員玉砕せよ!!聖ジョージ岬・哀歌』など、戦争への怒りが込められた名作戦記漫画3編!! 第36回アングレーム国際マンガフェスティバル遺産賞、2012年アイズナー賞国際賞アジア部門受賞作。★解説「戦争は、本当にダメだ」のん(女優・創作あーちすと)
とにかく複雑な気持ちになり考えさせられるにコメントする