ポストアポカリプスマンガの感想・レビュー131件<<12345>>遭難しても生き抜けるようになる漫画サバイバル さいとう・たかを斎藤jrただし、ナイフを持っていないやつはダメだ手塚治虫を想起させる未来を描いた小さな?物語人間のいない国 岩飛猫さいろく人間のためのゴーレムはロビタを思い出させる。 そんなところもあって世界観はよく考えたら火の鳥未来編を彷彿とさせる部分も少しあるけど、舞台は人間がいない街、主役はそんな街でふと目覚めた一人の少女。 絵柄や展開は手塚っぽくはないし、独創的なデザインのゴーレム達は魅力的である。主人公のシィとバルブの謎解きゲームのような探検は始まったばかりで、今後どうなるのかとても楽しみな作品。スラムの少年が美女と遺跡を攻略するスタイリッシュハードSFアクション!リビルドワールド 綾村切人 ナフセ 吟 わいっしゅ cell天沢聖司※ネタバレを含むクチコミです。人外好きでもそうでなくても人間のいない国 岩飛猫yrskTwitterで見かけて1巻購入。 人間の女の子がゴーレムばかりの世界で自分は何者なのかを追っていく話です。話さず目しか動かなくても不思議と感情豊かなゴーレムに人外好きの方もそうでない方もきっとはまることでしょう。 表紙に出てくるゴーレムのほかに新たなキャラクターも登場し、この先の展開がとても楽しみです!厳選!読んでほしいこのマンガようきなやつら著者:岡田索雲1巻まで刊行作品情報はこちら成長する芥を見守ろう!そのへんのアクタ 稲井カオルstarstarstarstarstar干し芋所々に出てくるギャク(?)がジワジワきます。 芥くんの酔っ払った時のお礼上戸がツボです。 “週末の英雄”→“その辺のアガタ”に少しづつ変化していく様子をあたたかく、ゆるく見守っていきたい。 鳥取の人たち本当に優しいなぁ。余裕があるのか、大きな愛に溢れてる。 心が緩んでいく感じがいい。 古賀さんの雰囲気好き!!滅びた世界で「生きること」を全力で楽しむ旅路 #1巻応援世界は終わっても生きるって楽しい 鳥取砂丘sogor25文明が滅び、"赤い霧"という謎の自然現象に覆われた世界。 そんな世界を、大きなハムスターのような生物・ヤゴ、そして球体の浮遊する機械・メイとともに旅する少女ヤコーネの物語です。 いわゆるポストアポカリプスの世界を描いてる作品で、1巻の段階で人らしき生物は主人公のヤコーネ以外には見当たりません。その代わりに人間を襲う未知の生物がたくさん現れてヤコーネたちの行く手を阻みます。そんな何が起こるかわからない状況を潜り抜けながら彼女たちは旅を続けています。 ヤコーネたちの旅に大きな目的はなく、強いて言うなら「生きること」を目的にしているように見えます。ただ、その旅では困難はあれど決して悲観的なものではなく、タイトルにある通り、滅んでしまった世界を旅しながら全力で「生きること」を楽しんでいる、そんな印象を受けます。 また、不思議な生物が多く出てくる作品ですが、主人公のヤコーネもまた私たちが思っていた"普通の人"ではないような描写が徐々に見えてきます。もしかしたらそのあたりに、滅んでしまったこの世界全体の謎がヒントが隠されているのかもしれません。 純粋にポストアポカリプスの世界観だけでも楽しめる作品ですが、この世界が滅びた謎についての考察もできるし、それ以上にこの厳しい世界観の中で見せるヤコーネたちの「生きること」対してとにかく前向きな様子に、読んでいて不思議と明るい気持ちになれる、そんな作品です。 1巻まで読了猫が猫として生きているからこそウォーキング・キャット 北岡朋野愛凄い作品に出会ってしまった。 ゾンビの脅威に怯える世界で、猫が猫として生きている。 人が人として生きることが困難に世界で、猫の存在が人と人の想いを繋いでいく。 猫は猫としてそこにいるだけなのに、共に生きた人の思い出を纏って、ささやかな幸せや優しさを与えている。どんな世界でも猫は可愛いし、人はひとりでは生きられないし、愛した人をそう簡単にあきらめられない。 猫じゃなくても成り立つストーリーかもしれないけれど、自由気ままな猫が自分で選んでそこにいるからこそ素晴らしい作品になっていると感じた。少女と人型ロボットのほんわか(?)終末ジャーニー #1巻応援終末世界の箱入りムスメ みああわsogor25この世界はどうやら人類が滅んでしまったらしい。廃墟だらけの中を進むのは1体の人形ロボット。そしてそのコックピットの中には1人の少女。この物語は"10番さん"と呼ばれるロボットと、10番さんが"ムスメさん" と呼ぶ少女との、滅びた人類の生き残りを探すまったり緩やかな旅路の物語。 "箱入りムスメ"というタイトルのとおり10番さんはムスメさんのことを異常なほどに過保護に扱い(世界観を考えると当たり前と言えば当たり前なんだけど)、それに反するようにムスメさんは世界のいろんなことに興味を示して好奇心旺盛な振る舞いを見せる。その姿はまるでほんとうの父娘のよう。キャラクターの配置は『鍵つきテラリウム』のようだけど、作品の雰囲気としては『少女終末旅行』に近いかもしれない。 ただ他の作品と違うのは、ムスメさんと10番さんが共に旅をすることとなった経緯の部分。彼らは姉弟ではないし元々の知り合いというわけでもない。彼らが如何にして出会い、そして"父娘"となったのか、その一端が2話で語られるので、まずは2話まで読んでみてほしい。 1巻まで読了殺戮マシーン、一般人になる? #1巻応援そのへんのアクタ 稲井カオルあうしぃ@カワイイマンガこの作品を稲井カオル先生の前作『うたかたダイアログ』で例えると、 「片野さんは心が生まれたばかりのロボットみたいなことを言う……その内『これが…ナミダ…?』とか言いそう」 と言う宇多川さんのセリフ。これを全編に渡って繰り広げる感じになる。 地球外生命体の襲来で滅びそうになりながら、何となく滅びなかった世界で、最前線で戦った英雄・芥は次第に煙たがられ、緊張感の無い鳥取部隊に左遷される。 14歳から7年間、戦い以外を切り捨てて戦闘マシーンとして、英雄とした生きた芥は、ゆるい鳥取で気持ちを持て余す。 人間らしい感情や常識の無い芥が、色々教えられて新しい自分の在り方を探していく物語になるのだが、その物語は決して一筋縄には描かれない。 普通、可愛い子供や仲間、美しい光景などとの出会いで、人間らしい情緒や愛情を取り戻していきそうなものだが、芥が出会うのは、生意気なガキンチョに、ちょっとズレた感じの女性副隊長・百福。年長の隊員・古賀がツッコみ切れない程の、百福&芥のボケに継ぐボケ。更には生意気なガキンチョの遊びや語彙を、貪欲に吸収する芥。 結果、彼が獲得する新たな感情は、人間らしいと言うより……? 結構真剣な話や、「深いい」話もしつつ、様々なズレと畳みかける細かなボケに含み笑いが止まらない感じは『うたかたダイアログ』と同様。結果なんだか不思議な読後感のこの作品、是非人類と共にグダグダと続いていって欲しい!ゾンビに襲われるよりブラック企業のほうがつらい(断言)!ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~ 麻生羽呂 高田康太郎名無しタイトルの奇抜さと絵のタッチにひかれて読み始めました。 ブラック企業に入社してどんどんと精神的に追い詰められていく男性の日常は今の日本を象徴しているようでとても共感できました。 そして、ある日なぜかゾンビだらけの街になって、もう会社いかなくていいじゃん!と喜ぶところがとても笑えます。ゾンビに襲われる生活のほうがよいかといわれればそれはそれで嫌ですが、読んでると不思議と解放感がありました。 会社の人もゾンビになっていたのですが、きちんと退職願を伝えるところはシュールというか真面目な日本人という感じがしますね。 その後も、ブラック企業をはじめとした日本のブラック体質な世界から解放された青年が人生を謳歌するシーンは、今の日本に足りない清涼感というか夢があり、いつゾンビになるかもわからない危険な世界なのにとても太陽がまぶしいような不思議な感覚で楽しめる作品です。本格SFサバイバル漫画7SEEDS 田村由美名無しアニメを見て、面白ろかったので原作も読んでみました。絵柄からは想像できない本格的なサバイバルSFストーリーです。話も設定も、そしてキャラクターが其々に個性的で面白いです。SF好きやサバイバルものが好きな人ならハマります。少女漫画的な絵に躊躇せずにまずは1巻を読んでみては。もし現実に起きたらサバイバル~少年Sの記録~ さいとう・たかを 宮川輝名無し大地震の影響で街や人々が消え、一人残されてしまった少年。サバイバル生活を送りながら、様々な試練を乗り越えてゆく少年が逞しい。原作を読んでないので、結末を知らずに新鮮な気持ちで読めてるのかもしれない。「もし自分だったらこうするのにな〜」などと妄想しながら読むのが楽しい。無機質のなかに"やさしさ"が感じられる物語 #1巻応援人間のいない国 岩飛猫sogor25その国には400年の間、人間がいなかった。そこには自律式人形(ゴーレム)のみが活動しているだけ。そんな国に現れた1人の少女・シイ。彼女には昨日までの記憶がなく、なぜか三角頭のゴーレムに追われている。追われる中で駆け込んだ電車の中で、同じく電車に乗っていたゴーレム・バルブに助けてもらったことから物語が始まる。 シイの出自はほとんど謎に包まれており、物語が進むにつれて本当に少しずつ明らかになっていく。そしてその中で、賢いながらも年相応の感受性を持ち合わせているシイと会話機能すらなく心を持たないはずのバルブとが交流を深めていく様に素直に心を打たれる。表情豊かなシイと本来無機質であるはずのバルブの交流の中に不思議と"やさしさ"が感じられる。ちなみにバルブには違法改造を施されていることを示唆する描写があり、もしかしたらバルブのほうも何か秘密を抱えているのかもしれない。 また、舞台となる国は人間がいないにも関わらず荒廃しているわけではなく、多くのゴーレムたちによりあたかも社会活動が保たれてるかのような雰囲気を見せる。それは人間がいなくなった後も"人間への奉仕"という指示をゴーレムが守り続けているためで、形だけの国が保たれているからこそもしかしたら本当の意味での"ポストアポカリプス"を描いているのかもしれない。その雰囲気だけでも是非感じて頂きたい作品でもある。 1巻まで読了学習マンガ?Dr.STONE Boichi 稲垣理一郎名無しTVで子どもに大人気と紹介されていて、科学(化学)の学習系漫画なのかと思っていましたが、全然違った・・・全人類が石化って、これ以上はないほどの非現実! そして、そのまま3000年以上意識を保っていての復活! その復活が、天才的な少年主人公からって・・・ファンタジーすぎるじゃん!! どこが科学なのかと思えば、科学大好きな少年が、石化前に得た知識をもって、文明が未発達の世界で無双するという・・・途中までは科学漫画というよりも、サバイバル漫画に近いのでは?物語が面白いのは間違いないですが、これを学習マンガと紹介するのは何か違う気がします。光の速さで2000年 魔法なら一瞬世界の終わりの魔法使い 完全版 西島大介野愛壮大でちょっと残酷な愛の物語。ボーイミーツガールの究極。 戦争も世界の終わりもすべてが愛ゆえに引き起こされていて、でもそれを救うのは愛しかない。魔法や科学が悲しみや憎しみの道具になることもあれば、愛によって世界を救うために活躍することもある。すべては愛だ。 ポップで可愛らしい絵で短くまとめられているけれど、描かれている愛の物語はとっても長い。 「光の速さで2000年 魔法なら一瞬」 とは言え、何千年も愛し続けるって凄い。愛だね。「ダレカノセカイ」三都慎司がヤンジャンで新連載!アルマ 三都慎司mampuku三都節全開のSF!!! 週刊だというのに絵の迫力も背景の精緻さもアフタヌーン時代と何ら遜色なく、かえって心配になるレベルw 頑張れ三都先生!! 第一話 https://ynjn.jp/app/title?tid=954氷河期突入→冷凍睡眠後の地球と男を描く望郷太郎 山田芳裕starstarstarstarstar吉川きっちょむ(芸人)「望郷太郎」 なんていい響きなんだ。 「BOKYO TARO」 山田芳裕先生の最新作。 そして、第一回のタイトルから「たそがれ」 痺れるぜ!文明の衰退、人類の黄昏時・・。 https://comic-days.com/episode/10834108156683852712 かつて人類が築いた文明の残滓を辿っていきながら、イラクからかつての故郷である日本を目指す、素晴らしいロードムービー的な漫画になりそうな予感ビンビン! 終末世界を旅する終末漫画でもあるのが廃墟好きにもグッと来る。 絶望しても、舞鶴太郎が持ってるのは強い心。 スーツに革靴、コートにキャリーケース引っさげて渋い顔して旅立つ、山田先生ここにあり。 本当にいつも顔の力、顔面力の描写が素晴らしい。 果たして、文明の中で人よりお金の価値を選んだ社長は、この時代を生き残れるのか!? 先を読むのが楽しみでしょうがない。爽やかで清々しいゾンビものゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~ 麻生羽呂 高田康太郎starstarstarstarstar吉川きっちょむ(芸人)主人公はゾンビのように働いていたブラック企業社員だったが、一晩経って目が覚めると世界はゾンビであふれきっていたので、今までやりたくてもできなかったことを100個書き出してパワフルにのびのびと少年漫画らしくやるすがすがしいサバイバル漫画! 主人公がゾンビの世界になったと思わせないくらい生命力に満ち満ちているので見ていて楽しい! この勢いのままどんどんリストを埋めていってほしい。 ただ、原作が『今際の国のアリス』の麻生羽呂先生なので、ゾンビサバイバルの中で生きる希望を得るがためにエグい一面も描いてくれるんじゃないかと少し期待してしまう。 以前、ヤンマガの「会社に鬱の診断書出して彼女には長期出張と嘘ついて1ヵ月の旅に出た」という読切ではわりと希望にあふれていたように思うので、この話ではどう振り幅を出してくるんだろうと楽しみ。圧倒的な構成力とキャラ造形による暴力的な面白さ7SEEDS 田村由美TKD田村先生の作品はこれが初めてでしたが、まさかここまでのものとは思っていませんでした。 前半はミステリーとサバイバルそして王道の少女漫画構造で読者を引き込み、中盤に差し掛かるあたりで少女漫画で扱うには非常に重いテーマを絵の力とネーム力でギリギリ少女でも読める形に踏みとどまりながらストーリーを進行させていきます。 そして、終盤に差し掛かるあたりの富士号編と佐渡島編はこれまでの因縁、伏線を全て回収しながら人が集まって社会を形成するという問題について非常にフレッシュな若者らしい回答をキャラクター自身が出していく過程はキャラクターが本当に人間になっていくようです。 そして3.11問題とのリンクは偶然だとしても何か神の見えざる手が介入したとしか思えません。そういった時系列を意識して読むと感動も一層増します。 田村先生とキャラクターたちが苦しみながら出した回答はこれからを生きる我々にとってとても大事なものになると思います。こんな世界で自分らしく生きるために一日三食絶対食べたい 久野田ショウせのおです( ˘ω˘ )※ネタバレを含むクチコミです。これは気になる終末×ファンタジーあの日、世界が終わっても なかはら・ももた名無しマンバの新刊情報を見ていたら見つけた作品。アンリミで単話の第1話が読めたので読んでみたら意外と面白かった。 文明崩壊後の世界で、ミゲルが宇宙の力(スピリチュアルっぽい)を使って病気を治したりするんだけど、ただのファンタジーと受け取るかヤバいスピリチュアルものと受け止めるか難しい、絶妙な匙加減ですごく気になる。 【あらすじ】 >衝突した隕石が引き金となり、人類のほとんどが死滅した地球。終わってしまったはずの世界で、ディエゴとミゲルは旅をしている。あの日、多くの命が失われる中、それでも人は細々と生き残った。文明が破壊された世界で身を寄せ合いながら…。訪れた土地で出会う人々と交流を重ねながら、生きる意味を探す二人の旅の行く末は…? 山田芳裕×ポストアポカリプス望郷太郎 山田芳裕兎来栄寿『へうげもの』が堂々完結した後、一体何を書くのか楽しみだった山田芳裕さんの新作は何とポストアポカリプス! でもそこは山田芳裕さん。世界的大寒波から逃れるためのコールドスリープから2525年に一人だけ目覚めたのは、イケメンでも美少女でもなく30代後半のおっさん。 そしてタイトルの通り目覚めたイラクから遥か彼方の故郷を望み、滅びて変わり果てた世界でおっさんは旅立ちます。 文明の失われた世界での旅。出会い。ポストアポカリプスの良さもありながらも、それ以上に人間の持つパワーと相対的な無力感、そしてお馴染みの顔芸など独自のテイストがもたらす面白味がブレンドされて流石の出来栄えとなっています。 突然テセラックとか出てこないかな、と山田芳裕ファンは妄想してしまいます。廃墟でメシを探す廃墟のメシ ムジハ名無し完全食品コモンブレッドによってかろうじて生き残った人類。けれど探索師のハルカはコモンブレッド至上主義の「教会」の目を掻い潜り、廃墟を旅をする。目的は勿論、ご飯。食の知識が喪失した廃墟だらけの世界にメシはあるのか?という話。 かなり高水準のクオリティでSF×メシをやってくれるので楽しい。続きが楽しみアルマって何なんだ?!アルマ 三都慎司karinアルマとは一体?! 壮大なSFで、先が読めなさすぎて、ハラハラドキドキ! 1巻のみ無料で読んだので、続きも読みたくなりました。<<12345>>