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本作からスタートでも楽しく読めます。
室町幕府末期〜戦国時代、近江(滋賀県)の小国を舞台にした「淡海乃海 水面が揺れる時」の外伝です。
見た目は5歳、中身は50歳+α(現在の年齢)の精神年齢をもつ、かつては歴史好きだった転生主人公。
何かあれば「童だからわかんない」を盾に出すものの、歴史の指針が見えているせいもあって、頼れる男と化しています。
外伝とは言え、興味を惹かれる展開は本編と変わりません。
皆が腹の中を探り合っているので、少しでも何かが異なっていたら、全く別の展開になるんだろうと想像できます。
実際の歴史もこんなふうに、いろんな思惑が入り乱れて織り重ねられていったんでしょうか。
ちなみに、フィクションで歴史上の人物が出てくると、最初に読んだ作品のイメージが今読んでいる作品に引きずられることはありませんか。
わたしは、弾正がそれです。
やたら腹黒いイケメンに見えます。