クトゥルフ神話ブームもほんのちょっとあったよね、というぐらい昔の話に感じるけれど、そもそもラヴクラフトのそれはもっと昔から在ったわけなのでいつ掘り起こしてもいいのだ。
ある意味歴史系ジャンルのような一ジャンルは確立された…と思うけどやはり難解過ぎるのか。。。
ほとんどの人はニャル子さんしか知らないのではないか。
そんなクトゥルフ神話の邪悪な神々とバイトのJKのアップテンポなまるで日常系のような流れで描くのが本作。もちろんくだらないのだがそこがいい。

なんというか、筆舌に尽くしがたいのだが意外と読みやすく、あっという間に1巻が読み終えれるので是非一度手にとってもらいたい。

クトゥルフ神話ブームもほんのちょっとあったよね、というぐらい昔の話に感じるけれど、そもそもラヴ...
読みたい
SAN値直葬!闇バイト
名状しがたい冒瀆的労働4コマ #1巻応援
SAN値直葬!闇バイト ムクロメ
兎来栄寿
兎来栄寿
「きらら×クトゥルフ!」という公称からあまりにも強大な狂気とパワーを感じずにはいられません。 「美少女×クトゥルフ」の道はかつて『這いよれ! ニャル子さん』が颯爽と切り拓いて行きましたが、それでも今をときめく『ぼっち・ざ・ろっく!』や『ご注文はうさぎですか?』と一緒に『まんがタイムきららMAX』にこれだけ濃厚なコズミックホラーを含んだ作品が連載されているのは非常に攻めた姿勢で大好きです。 病的に清々しいほど守銭奴である主人公・黒乃あかりが、そのブレない欲望によってオカルトショップ「輝くトラペゾヘドロン」の店主アメンパインの命により深きものどもや邪神らと対峙する、闇というにもあまりに深淵すぎる宇宙的闇バイトに手を染めていくお話です。同日入店の明治こよとの『きらら』らしい展開もあるような、ないような。 基本的にコメディとして進行していきながらも、その中で忌避すべき地獄のような恐怖が襲いかかる瞬間も訪れ、ギャグとホラーの温度差が良い抑揚で独特の味わいになっています。 何より好きなのは、単行本描き下ろしの冒頭8ページのフルカラープロローグ。これはもう、買って読んで頂くしかないのですが、クトゥルフの粋が僅かなページの中に詰まっていて本当に素晴らしかったです。特に、8ページ目は2023年に読んだすべてのマンガの中でもトップクラスに好きです。 あとがきマンガも良い作家性が出ており、ムクロメさん、あなたのマンガが私は大好きです! もっと読みたいです!!(愛の告白)
レタイトナイト
『ベルリンうわの空』香山哲先生の新作! #1巻応援
レタイトナイト
さいろく
さいろく
『ベルリンうわの空』香山哲先生の新作はマイナーRPGを彷彿とさせるファンタジーだった。 ベルリン〜で独特かつ魅力的な絵柄で多くの読者を魅了し、電子先行だった?と思うが紙書籍も欲しくなって久しぶりに紙書籍も購入した。 私のチープな語彙力では「おしゃれ」とかしか表現できないがとにかくオシャレで可愛く、気持ち悪そうなデザインのキャラクターですら作中で柔らかい雰囲気で包んでくれるのが読んでいて心地よかった。 そんな香山哲作品、常に二色刷り(弘兼憲史作品でよくある感じの白黒だけでなくもう1色使われているもの)なのだが、ベルリン〜ではオレンジを基調にしていたところ本作では少し氷っぽい水色のようなアイスブルー(ブルーグレー?)みたいな、とにかく雰囲気がオシャンティでまた良い。 色々と前提となる設定が今回も多く(ベルリン〜と比べてばかりでアレだけど、あちらはドイツで生活する上で日本人には馴染みがないところの紹介があって面白かったがやはり前提がいくつかある)昨今の漫画の中でも珍しくじっくり理解しながら文字も読み込むのが楽しい作品になっている。 早く2巻が読みたいものだ。編集長頑張れー
ねじ式
ガロの中でも異彩を放っていたとされるつげ義春の代表的な1作
ねじ式
さいろく
さいろく
気づけば電子版があったので購入。 すんごい昔に読んだけど記憶に残っていたのは読後感ではなく絵画を観たあとのような感覚だけでした。 シュールの権化のような意味のわからない物語展開(そもそも意味とかないのかもしれない)の「ねじ式」を始めとした短編集。 つげ義春らしさがこれでわかるのかは不勉強であまり明確にわからないけど、きっとこういうものなんじゃないかとは思う。 ねじ式の冒頭、海からあがってくるシーンのTシャツを、いかにもギークって感じのヒゲメガネデブな白人が着ていた。 今となってはおしゃれであり、通り越して「通」っぽさが出てしまうであろう。 いずれにせよ本作を読むことで自分なりの感想を持つことが許されるのだ。漫画好きさんは1回読んでみるといいかもしれない。 ちなみにこの短編集ではいろいろな時期の作品が混ざっているようで、試験的なものから初期っぽいものまで(そう感じさせるだけで後期のものだったりしたらそれはそれで凄い)多数のつげ義春が見られる。 水木しげるを彷彿とさせるような背景描写技術に、当時の工夫が見て取れるのでいずれの作品もそういう意味では今読む事で面白さが増していると言えよう。
ホロウフィッシュ
青春漫画で話題沸騰中な作家の新作はサスペンスホラーだった
ホロウフィッシュ
さいろく
さいろく
バジーノイズが映画化され話題沸騰中(古い?)のむつき潤センセーの新作。4巻が出ました。今から読むけど読む前に3巻までの感想で。。 学校の先生がこんな色気があったらたまらんやろ!っていう高校生らしい感情も持ちつつ、急展開すぎる悪夢が波のように押し寄せてくる不思議な物語。 悪夢の展開は急だけど、主人公の彼の判断もまた急で、そこがとても若くていいなって感じられる。決断を一瞬で出来るやつは強い。 まるで呪いのようなこの波、大人になると理解しないと前に進みづらいところだけど若者らしく感情に従ってぶち当たっていくところが読んでいて応援したくなる。 この愚かさと表裏一体な真っ直ぐさは、前作バジーノイズがストレートで眩しかったあの感じと少し近い。 スピード感のあるコマ展開・テンポを見せておきながらも、急に直面する悪夢のような現実が読み手の時を止めてくる。 「あ、これホラーだ」って思わされるのがとても良い。 3巻のラスト、すごい真っすぐで良かったけど悪い結果が見えてくるとこでもあったので4巻めっちゃ気になるところ。今から読みます。
05/27(月)に2巻が発売!
ストアに行く
本棚に追加
本棚から外す
読みたい
積読
読んでる
読んだ
フォローする
メモを登録
メモ(非公開)
保存する
お気に入り度を登録
また読みたい
そういえば最近聞かなくなったSAN値を振り切った漫画にコメントする