サチ録~サチの黙示録~ 茶んた
人類の行方は稀代のクソガキ・サッちゃん(6歳)の手に委ねられた!!
ただのお子様漫画と思ったら、なんだか違う。
「コタローは一人暮らし」は大人びた幼稚園児だったけど、こちらは根っこは似ているけどちょっと違う。
生意気だったり、ひねくれてたり、幼かったり。
ジャンプラのコメント欄で「昔のクレヨンしんちゃん」に作者のテイストを足した感じと表現されている方がいて、言語化しきれないもどかしさが解消した。
しんちゃん的なのか。なるほど。
本作は、サチの言動や周りの奇抜なキャラクターもおもしろいけれど、天使と悪魔が点数をひたすらつけているのもおもしろい。
「このクソガキがー!」と言いたくなるような言動にも天使は良いところを見つけて加点するほど天使だし、悪魔は悪魔らしく悪い方にそそのかす悪魔っぷり。
でもクソガキなのでそそのかされた悪行は、逆張りして止めてしまう(やめても事前の行為で加点済)。
彼らは人間審判のために人間界にいるのでそれが業務なのだけど、善行と悪行を淡々と、細々した日常生活から採点しているので、マメだなあと思ってしまう。
神様もなかなか良いキャラクター。そうか、神様だもの!そうだよね。
一話序盤は理解しきれず、んん?と思ったけれど、後半には印象が大きく変わっていた。
第一話を読み終えた頃には、独特の世界観にハマって読み進めていた。
語彙力なく表現すれば、おもしろい・天才・すごい。
ぜひ読んで、「サチ録」の世界に引きずり込まれてほしい。