閉じる
メニュー詳細
子供の頃、チャリで40キロ先の大型書店まで短編集を買いに行ったほどの天野こずえファンなんです。
その思い出補正が強すぎて、面白いと面白くないとか判断できないマンなので、その点ご容赦ください。
相変わらずの、この作家にしか出せない唯一無二な、ほのぼのファンタジー。まだ設定などは少なく、雰囲気を味わう程度の内容。
たぶん初見の人とか、今の人が読むと、テンポ悪く感じるし、独特のセリフまわしや、絵で理解しろといわんばかりの読者おいてけぼりの展開や、謎な世界観の嵐は、正直、読んでて疲れると思う。
でもやっぱりこういう絵(添付画像)を見開きでどーんと見せられるとワクワクするし、これから広がる物語に期待しかない。
そして、ワクワクしないなら、やっぱり合わないと思う
何より前作『ARIA』の世界観がつながっているのかと思うと、ファンとしては歓喜しかない。
トレンドというか、マーティングというか、打算というか、そういうのが見え隠れするよりも、
これを描きたいから描いてんだ!
という熱量高く、むしろ振り回されるくらいな作品が好きなんだとつくづく思うし、天野こずえはそういう作家なんだと思った。