すごく現代的な絵描きの話にコメントする
君の筆を折りたい
SNS時代のお絵描き文化の光と闇 #1巻応援
君の筆を折りたい 河原シノ
ANAGUMA
ANAGUMA
爽やかな表紙と物騒なタイトルが目にとまり読みましたがこれはかなり生々しい漫画だ…。「神絵師の腕全部折っていこうぜ!!」的なネタに惹かれて気軽に手に取るとやられてしまうかも。 SNSで人気絵師になるために必要なのは「バズり」。バズるために必要なのは「フォロワー数」。フォロワー数を増やすのに必要なのは有力な「人脈」。そう、SNSの世界では良くも悪くも絵そのものよりもコミュニケーションの価値が重視される瞬間が少なからずあるのです。 みなさんもTwitterなんかで素敵なイラストを描かれる方をフォローされてることだと思います。本作を読めば絵師が人気になる仕組みのみならず、彼らが身を置いている空間の感触が高い精度で追体験できる…気がします。 創作意欲と承認欲求に人間関係が合わさることで天国にも地獄にも変わるのがSNSお絵描き世界なのだ…。 バズをキッカケに破綻したフォロワーリス丸さんとの関係、小春先輩の思惑と正体、そして佐竹くんの創作の行く末がどうなっていくのか、今からめちゃくちゃ楽しみで同じくらい怖い!!!どんな答えを出してくるんだ…。 絵描いてる人が読んだ感想がマジで知りたいですね。
てくてくっ!秘密リサーチ
暗渠! トマソン! 城址! #1巻応援
てくてくっ!秘密リサーチ
兎来栄寿
兎来栄寿
弊社のCEOは暗渠が好きなのですが、伴侶の方も暗渠が好きで暗渠デートをして絆を深めたと聞いて、とても良い話だなあと思いました。私も遺跡や遺構などは大好きですし、古地図を見るのも好きなので。 そんなタイプの人間としては注目せざるを得ない作品がきららから誕生しました。 この『てくてくっ!秘密リサーチ』は、第1話の1版最初のナレーションがまさに「暗渠」から始まる濃厚な作品となっています。マンガイントロクイズで「暗渠……」と聞こえてきたら「『てくてくっ!秘密リサーチ』」と答えましょう。 主人公の日出(ひので)ひぐれは、「ひぐれウォークちゃんねる」というチャンネルでさまざまなテーマでいろいろな場所を訪れ動画化して投稿するという活動をしている女の子。探訪先でさまざまな出逢いもありつつ、楽しいフィールドワークをしていく作品です。 具体的には2話目が「超芸術トマソン」、3話目が「城址」といった具合で、それぞれ単体でもマンガになるようなテーマであり好きな人にはたまらないものでしょう。すかい、マリン、たからなど、賑やかでかわいいメンバーも交えて、楽しみながらさまざまな知識が身についていきます。 現在、虎杖や宿儺たちが死闘を繰り広げ破壊の限りを尽くしている都庁と園周辺なども、どのような成り立ちでどんなものの跡地に作られたのか。 都心の未成道や大阪梅田の世界初の連結超高層ビルについて。 鉄道好きの方は、原初の新橋が描かれる「鉄道の日」のエピソードなども楽しいでしょう。 巻末には「令和年間 舞臺探訪地圖(舞台探訪地図)」というおまけまであり、聖地巡礼をしたい方にはぴったりです。実際、作中で描かれる背景やオブジェクトなどは4コマでありながら非常に写実的でリアルに描かれているので、聖地就労者から見ても聖地巡礼欲を喚起してくれるものとなっています。 歴史や地理の勉強をするときも、こうした身近なところと結びつくものを絡めて学ぶとより楽しめて良いと思います。フィールドワークの楽しさに触れてみたい方、上記に出てくる単語郡にピンとくる方にお薦めです。
きみのふでをおりたい
君の筆を折りたい(1)【電子限定特典ペーパー付き】
君の筆を折りたい(2)【電子限定特典ペーパー付き】
ストアに行く
本棚に追加
本棚から外す
読みたい
積読
読んでる
読んだ
フォローする
メモを登録
メモ(非公開)
保存する
お気に入り度を登録
また読みたい