この物語は、とあるクール、いや、クーレストな高校生・坂本の学園生活を綴ったものである――。入学早々、クラスの、いや学校中の注目を集める一人の生徒がいた。その名は坂本(さかもと)。彼にかかれば、ただの反復横跳びは、秘技「レペティションサイドステップ」へと変貌し、上級生からの「パシリ」は、「おもてなし」へとクラスチェンジする。そんな彼のクールな一挙手一投足から、目が離せない。漫画誌ハルタで熱い注目を浴びる人気連載がついに単行本化!端整な絵柄で本物の笑いを生み出す新鋭・佐野菜見のデビュー作。肩パッドを巡る熱いほとばしりを描く読切「肩幅ひろし」を特別収録!
続きを読む
坂本ですが?
ハルタ(当時、フェローズだったかな)で連載されて、個人的にギャグ漫画の新境地を感じた作品。
改めて読んでも、予想の斜め上をいく坂本くんの対応がものスゴイ面白い。
基本的には、クラスに嫌がらせをしてくる奴らがいて、ひょうひょうとかわす。
そして、ただかわすだけでなく、ついでに、めっちゃ格好つける。
椅子や机がなくなれば窓際に座る。
水道の水が勢いよくでれば、シャワーを浴びたかのような艶っぽさを出す。
弱冠のツッコミ不在な感じも受けるが、それでも笑える。
そして、毎度作者さんの発想がスゴくて唸る。
同じものをみていても、全く違うようにとらえて、笑いとして活かすってホントセンスだなと思います。
とはいえ、やはりネタがきつかったのか、短命のギャグ漫画をキレイに終わらせたかっただけなのか真相は不明ですが、100万部以上売れたのに4巻で完結。
人気がなくて打ち切りというわけではないと思うので、
もっと坂本くんをみていたかったのですが、延命して残念になるくらいならちょうど良かったのかと今では思います。
ぜひ、クーレスト高校生坂本の生き様を刮目してほしい。