TIGER & BUNNY 2 THE COMIC
独占配信のもったいなさとマンガ版の変わらぬ素晴らしさ
TIGER & BUNNY 2 THE COMIC 桂正和 上田宏 吉田恵里香 BNPictures 西田征史 T&B2 PARTNERS
兎来栄寿
兎来栄寿
2011年に放映され、熱狂的なファンを多数生み出した大人気作品『TIGER & BUNNY』。 当時は私もロックバイソンとコラボした牛角に足を運んだことを懐かしく思います。放映前からユニゾンファンだったのでオリオンをなぞるで更に人気が広まってくれたのも嬉しかったですし、藍坊主さんのED曲・星のすみかがメロディも歌詞も本当に大好きでした。 「僕が消え、遠い未来で、化石になったら、人は僕に何を見るだろう 分析して、名を付けて、解読をしても、愛した人は僕しか知らない」 とかもう最高ですよね。 2014年公開の『劇場版 TIGER & BUNNY -The Rising-』から8年が経った2022年、遂に待望の『TIGER & BUNNY2』が放映されました。新キャラクターは敵も含め非常に魅力的で、全話見終えたときの満足感は初代と同等でした(ところどころの若干作画の不安定さは2022年になると気にはなりましたが)。 ただ、勿体ないのは「Netflix限定」であること。そのせいか、あれだけ覇権級のコンテンツとして君臨していたにも関わらず私の周囲でも話題にしている人が驚くほど少ないです。また、pixivでも「TIGER&BUNNY」「タイバニ」といったタグが付けられた作品はそれぞれ14万件・1万件以上ありますが、「TIGER&BUNNY2」「タイバニ2」のタグでは170件・75件と驚くほど少ないです。1のタグに吸収されているとしても、零細ジャンルのような数字に愕然としました(私はもっと白黒が見たい、見られると思っていた)。 『ダンス・ダンス・ダンスール』や『サマータイムレンダ』、『風都探偵』などもそうですが今年は独占配信であるが故にブレイクしきらない作品が多く、実に勿体なく感じます。良い作品なだけに切実にもっと多くの人に観てもらえたらと思うばかりで、この文章もささやかな応援の意味を込めて綴っています。 そこで、この上田宏さんによるコミック版です。10年前にも素晴らしいタイバニマンガを描かれていた上田さんですが、そのクオリティは健在。 物語は、アニメでは描かれていない部分を描いており相互で補完し合うものとなっていますが、それぞれ単体でも楽しめるように作られています。コミック版の『TIGER&BUNNY2』にも、真っ直ぐな熱い血潮が流れています。 キャラクターもアクションも非常に魅力的な作画ですが、驚くべきは作画もほぼ一人で行ったとか。このクオリティを、独力で……。頭が下がる思いです。 かつてタイバニが好きだった方、興味はある方、知らないけれど熱くて面白いマンガが読みたい方にもオススメです。
ザシス
ザシスの意味とは
ザシス
六文銭
六文銭
「ろくでなしBLUES」から「べしゃり暮らし」まで、一通り読んでいる作家さんだけに本作も当然手に取りました。 1話読んで、サスペンスであること、その世界観にひきこまれ これは完結してからイッキに読もう と思い、完結を楽しみにしてましたが(変な話ではありますが)まさか3巻でおわってしまうとは。 一気読みした最初の感想としては、ギャク色の強い作風の作家さんなのに、この手のストーリーもイケるのかと唸った。 誰が犯人なのかはもちろん、主要な登場人物の誰もが、実は後ろ暗い過去をもっているびっくり展開は、良い意味で緊張感があって、最後どう転ぶのか気になり読んでてあっという間だった。 ミステリでありがちな、くどい説明とかもなく、絵だけで魅せてくるのも読みやすかったし、不気味なタイトルが結局何なのか気になりながら最後につながるのも良かった。 総じて、面白かったという月並の感想なんだけど、3巻でキレイにまとまっている作品だと思います。 この手の作品で、個人的に重要だと思っている、読者に結論を委ねる部分もしっかりあって、そういう意味でも読後感は良かったてす。 3巻完結なので、イッキに読んでザシスの意味を噛み締めて欲しい。
そこで星屑見上げてろ
叛逆的な主人公のシンデラストーリー!
そこで星屑見上げてろ
ナカタニエイト
ナカタニエイト
<ログライン> 芸能人2世であることにコンプレックスを抱いている男の子が、アイドルオーディション番組に出てデビューを目指すことになるお話。 <ここがオススメ!> 若干、叛逆的な主人公とアイドル誕生のシンデレラストーリーが、見事にマッチして続きが気になりまくる作品。 芸能人2世であることにコンプレックスを抱いていることもあり、アイドルになりたい熱が強くはない主人公が、徐々に熱が入っていく姿やライバルであり友人でもある周囲の人間との関係に萌える。 途中でも選抜があるため、話が進むに連れ人数が絞られていく。そのため、各人一人一人の背景や感情が鮮明になり、物語が色濃くなる。 自分はドルオタではないが、どうして人はシンデレラストーリーに惹かれるのかがわかる。 4巻では、実在のK-popグループとコラボするなどマーケティング的にも斬新。 ダンスシーンなどの演出も素敵なので、見開きで読みたい作品。 <この作品が好きなら……> ・ひかる イン・ザ・ライト! https://manba.co.jp/boards/132997 ・アイドリバティ https://manba.co.jp/boards/136386 ・神クズ☆アイドル https://manba.co.jp/boards/92567
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