私のアリカ 藤沢もやし 隈屑
懐かしさと新しさが同居する優しい姉弟の物語。
転がる姉弟 森つぶみ
<ログライン>
親の再婚により「姉弟」となった二人の物語。
<ここがオススメ!>
笑いあり、涙ありで、とにかく優しさに包まれる大傑作!
「だぜ」って言っていた時代が蘇ってくるような、「少年期」と「夏の思い出」が聴こえてくるような、愛情とどことないノスタルジーが渾然一体となって、これでもかと胸を打つ。
匂いや音、光や温度に湿度すら物語から漂ってくるようで、ふとした瞬間に涙が溢れ落ちそうになるのです。
<この作品が好きなら……>
・おとなのずかん改訂版
https://manba.co.jp/boards/151332
・よつばと!
https://manba.co.jp/boards/64649
・いやはや熱海くん
https://manba.co.jp/boards/159172
タイトルと表紙から何気なく読んでしまったのですが、非常に良かったです。
なんとも優しい物語でした。
父親の再婚で、弟ができることになった女子高生が主人公。
思い描いた弟と違い、また弟の方も思い描いた姉と違って最初に微妙なスレ違いもあるけど基本的に家族として受け入れていく感じ。
表紙の弟、確かに玉ねぎ頭で宇宙人っぽいし。
特に、弟が新しい家になれず、また再婚したからか母親が他人に思えてしまい、夜にこっそり泣いてしまうシーンが個人的にツボでした。
普段は飄々として、何も気にしない風に見えていただけに、
このシーンは強烈でした。
やっぱり年相応に色々不安だったんだなと。
それに姉が優しく接する姿も、また良かったです。
義理だけど共同生活していくなかで少しづつに家族なっていく優しい世界は、ジワジワと染みていきます。
二人をずっと見守っていきたい感覚になりました。